2016年1月9日土曜日

英国王のスピーチ

今年は大方の仕事もやめて、ゆっくりと自分に向き合うことにした。
忘れかけていた瞑想も始め、リラックスした日々が過ぎていく。
ところが静かすぎて物足りない。

夜中、youtubeで映画を見た。
リモコンで色々選択できるけれど、面白そうな物が見付からない。
諦めかけた頃見つけた。

以前見たかったけれど、見逃してしまった「英国王のスピーチ」
イギリスの後のジョージ6世、アルバート王子は、兄がいるために王になるはずではなかった。
その兄がシンプトン夫人という離婚歴のある女性と結婚するために、即位1年で王位を捨ててしまった。
それで思いがけず王位を継承することとなった。
しかし彼は幼少の頃、家庭内の不遇から吃音になってしまった。

王位に就けば必ず国民の前で演説をしなければならない。
大英博覧会の閉会式のスピーチで失敗して、国民を失望させてしまう。
あらゆる治療を受けても芳しくない。
そして見つけたのはオーストラリア人の言語療法士のローグ。
ローグは治療に当たり、国王としてではなく友人として対等の立場をとることをアルバートに要求する。
ローグの不作法に反発しながらも、必死の訓練を続け、自らの戴冠式の宣誓を成功させる。

イギリスは、当時台頭してきたナチスに宣戦布告をし、第二次世界大戦が始まった。
ローグの助けを受けて国王は、戦場に臨む兵士達や国民を鼓舞するためのラジオでの演説を、立派に成し遂げる。

重厚な俳優達の演技に引き込まれ、胸の奥にズシリと応えた。

それを見た後に順送りにサンプルを見ていると、あった。
イミテーション・ゲーム」リンク先のブログに詳しく載っていますので、ご覧ください。
この映画は劇場で見て、感動で席を立ち上がれないほどだったけれど、もう一度見ることにした。

原作の本も買ってあるけれど、遅々として読み進まない。
色々な本をネズミのように、あちらを囓りこちらを囓り。

しばらく静かな日々を満喫して、気が向いたら新たな活動を始めたい。
でも、今の状態があまりにも気分が良いので、このまま沈没ということになりかねない。
それも良いけれど、この沈静の時期にじっくりと力を溜めていくのが、いつものパターン。
浮かび上がった時に頭を押さえつけられて沈められないように、又スキューバダイビングを始めようか。(なんか関係ある?)
ドライスーツまで作っているのだから。

世間では年をとっても元気で前向きな人が、賞賛される。
私は子供の頃から前向きでも努力家でもなかった。
水の流れに逆らわず、細かい事にとらわれず、生きてきた。
努力らしい努力もしなかったけれど、周りにいつでも支えられて、傍から見ると上手くやっているように見えたらしい。
多分吃音者だったら、そのままどもりながらしゃべるタイプ。
別にいいじゃないと思いながら。

立場が国王だったらそうもいかないけれど、幸いにして平民中の平民。
これが幸運の元。
お金持ちでも天才でも無い。
まして国を傾けるほどの美女でもない。
他人の卓越した才能や技術を賞賛しながら、自分では何一つ成し遂げられない。
平凡に生まれて良かったと最近心底思う。






















2 件のコメント:

  1. 「英国王のスピーチ」、DVD持ってますが、見るの先送りしてました。 見ないっと。
    英国人って、心情的に共感できるところがありますよね。 ご感想、ありがとうございます。
    スキューバダイビング、昔やりましたが、nekotama様もやるのですか。うわー、スキーだけじゃなくて、すごいタフですね。 
    今年の同級生からの年賀状、「歳のせい」なんて言葉が多くて「これはマズイ」って思いました。nekotama様をめざさないと!

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  2. おや、nyarcil様もスキューバダイビングを?
    私はスポーツクラブでいい加減なツアーで慶良間に行く予定が沖縄になって、激怒してやめましたが。
    私を目指すなどとんでもない。素っ頓狂な人生になっちまいます。
    どうぞ真っ当な堅気の生活をお送り下さいませ。
    おやめなはれ。

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