家の中で見つからなくなるもの。
私は鍵を一日中探す。
最近の日課と言ってよい。
置いておくところは大体決めているのに、手にもって歩いているときに目についたことをしようとすると鍵のことは忘れて、その辺にぽいと置く。
その結果いつも鍵を探すことになる。
先日越後湯沢に出かける前の日、午後中鍵を探していたけれど、どうしても見つからない。
スペアはあるけれど、落としたかなにかで他人の手に渡るとまずいことになる。
家の中での行動範囲は狭いから、記憶を頼りにトイレや洗濯機の中、デスクの上、引き出し、床など、たいていのところは探し終えた。
次の日の旅行用のバッグのなかも調べた。
もうこれはあきらめようと思ったけれど、だが待てよ、もう一度荷物を全部ひっくり返してみようと思い立った。
小分けしてあるシャツやソックスの小物入れの間は調べたけれど、袋の中まではまさかと思って調べてない。
見つかった。
下着の袋の中から、なぜか鍵が。
どうして?どうやったらこんなところに入るの?
鍵にきいてみたら「いいえ、私は知りません。これは困ったと思ったのですが、どうせ入るなら若い子のヒラヒラした下着に入りたかったなあ。こんなバ*・・・あ、しつれい!色っぽくない下着は面白くない」
鍵の分際でなにをぬかす。
見つかったのは出発当日。
実に二日間にわたって鍵探し。
その話をしたら友人が「うちの姉は時計を冷蔵庫に入れたみたいよ」という。
どうしたら冷蔵庫に入れようと思うのか、その過程が興味深い。
冷蔵庫と言っても野菜室だそうだから、冷えすぎないでよかった。
冷凍庫だったらどうなっていたか興味はあるけれど、こわれたら気の毒だからけしかけないようにしよう。
買い物から帰って野菜を収納するときに外して、その辺に置いたのかもしれない。
しかし野菜を収納するときになぜ腕時計を外すのか・・・謎。
友人と二人で推理したけれど、シャーロック・ホームズのようには頭が働かない。
思いがけないところに無意識においてしまうと、自分でも後で思い出せない。
洗濯機の中から出てきたこともあった。
ポケットに鍵を入れたままエプロンを洗濯機に入れて洗ってしまったらしい。
その日英語のレッスンに行くので焦っていたけれど、どうしても見つからないから教室に連絡して遅れることを伝えた。
必死で探した結果、洗濯機からクリーニング済の清潔な鍵が出てきた。
その当時の英語の教師は毛むくじゃらのアメリカ人。
見かけはごついが態度はおねえ。
初めて会った時にはギョッとした。
ドアを開けて入るなり腰をくねらせて「う~ん、あつ~い」指を反らせてエレガントに顔を煽いだ。
その指には指輪がいっぱい。
今の英語の先生はイギリス人女性。
彼女は日本女性よりももっと大和撫子だけど、彼には負ける。
私もよく、物をどこに置いたかわからなくって探しますが、最近はあきらめが早くなりました。
返信削除急ぎ必要なら新しく買えばいいし、必要でないなら、そのうち出てくるまで待てばいいや、で。
最近メガネのうちの1個が見つからないけど、まっ、そのうちいつか出てくるでしょう。
自慢じゃないけど、メガネは至る所に置いてありますよ。
返信削除こうなると物量作戦でいかないと、いざというときに間に合わない。
だからと言って鍵をそこいらじゅうに置くのも物騒で・・・さて、どうしたものかしら。