2016年10月18日火曜日

紅葉が遅い

北軽井沢の森から帰ってきたら、下界には半そでの人がいてびっくりした。
あちらに着いたのは4日前。
居候先の宿主のノンちゃんから「寒いわよ」という電話が来たので、恐る恐る山を登って行ったら、本当に寒かった。
ジャケットのライナーを外して家においていったのを悔やんだほど。

期待の紅葉はまだまだ。
山を登っていくと、いつもの10月ならとっくに赤く色付いている木々の葉がまだ緑いろをしている。
記録的な雨の多さで、日照時間が足りないかららしい。
なんだか新緑の季節みたいねと言いながら、お酒を飲む。
今回は瓶入りの焼酎がメイン。
これはノンちゃんの家のお隣さんが、新婚さんからいただいたと言ってずいぶん前にふるまってくれた美味しい焼酎。
美味しかったのでその後ネットで注文しようと思ったら、一か月待ちというので、半ばあきらめていた。
最近、近所のデパートで見つけたので、即購入。
車に乗せて山まで運んで行った。

それに合わせてお料理が出る。
最初の晩のメインはカキフライとキノコご飯。
2日目はバーベキュー。
3日目は中華料理。
毎日お腹がはちきれるほど食べる。

私は大食いのほうだけれど、このグループでは一番の小食。
2日目は早くもダウン。
お昼ご飯なしでお茶会。
お昼抜きで早めの夕食はバーベキュー。
お隣さんのベランダでまだ明るいうちから炭をおこし、キノコ、熟成肉、サンマ、お野菜いろいろを次々に平らげていく。
炭で焼くと特にサンマが強烈においしい。

そのベランダの前に楓の巨木があって、この季節は見事な紅葉になるはずで、それを狙っていったのに今年はまだ青々としている。
今年の夏もお世話になった「ルオムの森」のオーナー夫妻も参加して、賑やかに夜がふけた。
北軽井沢とそれにまつわる人々の歴史などが話題になる。
ここには芸術家がたくさん住んでいる。
あの人もここに?とびっくりするような人たちも。
木工や農業に携わる人々の思い入れやこだわりなどのエピソードなど、興味津々で話を聞いた。

次の朝目が覚めると熱っぽくて、喉がいがらっぽい。
風邪をひいたらしい。
とかく過食すると風邪をひく。
それと水分の摂取が足りなかった。
珍しく朝食時間まで寝ていて、朝食後ももう一度眠って、お昼ごはん抜きで夕方まで眠る。

私は普段は、こんなに寝なくて大丈夫かと自分でも思うほどのショートスリーパー。
3時間4時間睡眠は通常のことで、5時間以上は寝ることがなく、昼寝もめったにしない。
ところが森に来ると、睡眠時間が長くなる。
心底リラックスできるらしい。
寝ても寝てもまた寝られるのは、よほど疲れていたのかも。
夜はノンちゃんが腕を振るって、中華料理をいただく。

全員お料理上手で、次はあなたがお料理するのよと言われながらも、耳の後ろを掻いて誤魔化し続けている。
私が調理したら、このグループから放逐されそうだから、もっぱら食べ方であり続けよう。

来た日には緑色だった森が、ほんの2日ばかりで急に赤や黄色に色付きはじめた。
この数日お日様が照ったせいらしい。
早朝散歩に出かけると、あちらこちらに紅葉が朝日に照り映えている。
そういえば、ひいていたはずの風邪はもう治ったらしい。

山の木々は風邪も心の痛みも、なんでも癒してくれる。
後ろ髪ひかれる思いで山を下りる。
この先、ずっとこの地にいられるようになるといいなと思いながら。




























2 件のコメント:

  1. いいなぁ。軽井沢って、本当に東京人の憧れの土地ですよね。 空気がきれいで木々の緑が鮮やかで、欧米の風情があって。
    nekotama様、体調戻ってよかったですね。遊びすぎに注意ですね。(^^)
    ところで、おいしい焼酎の名前教えてもらえませんか。 飲んでみたいです。

    返信削除
  2. 京屋酒造の甕雫といいます。
    宮崎県日南市。ネットで京屋酒造で出てきます。
    たぶん一か月待ちですが、早く欲しい時にはデパートでも手に入るかもしれません。

    軽井沢と言っても北軽は群馬県の山の中。私は自然児なのでこちらの方が性に合っています。軽井沢も近いし中々良いところですよ。私が樹上生活を始めたら、遊びにいらしてください。

    返信削除