2016年10月6日木曜日

雨の伊豆もおつなもの


伊豆に出かけた5人組
ロンドンアンサンブルのピアニストの美智子さん、フルートのリチャードさん、М子さん、Nさんご夫妻、それと私。

伊豆下白石にたどり着いて立派な会員制の宿に入ったのが、まだ早い午後。
周りを見れば何もない。
こんなに何もすることがないというのは珍しく、家からスマホでも持って来ればよかったと思ったけれど、後の祭り。
食堂にある本棚で「赤毛のアン」を見付けたので手に取って読み始めたら、長年の記憶が違うことに気が付いた。
何十年ぶりで読んでみるか。
しかし、本を読むことは設定外だったので、読書用のメガネも持ってこなかった。

外は雨、室内は湿気が多く、蚊がいる。

実はこの蚊は美智子さんの家の庭から連れてきたのかもしれない。
さっき出発するときに、車にちゃっかり乗りこんでいたもの。
それで初日夜、速攻眠ってしまう私が、寝入りばなに刺されて腹を立てて、それから眠れなくなったのだ。珍しいことに。

次の日も雨。
それでも修善寺見物に行った時には、歩いている間は雨は上がってくれた。
そのあとで天城越えをしようと山頂に向かうと、雨はどんどん強まってきた。
道の駅にようようたどり着いた時にはかなり激しくなって、天城越えは断念。

夕飯の素晴らしさが無聊を慰めてくれた。
地物の魚介類が、これでもかと出てくる。
どの小皿も素晴らしく手が込んでいるので、食べ残すことができない。

全員ふうふう言いながらも完食。

この宿は大きな窓ガラスから富士山が正面に見えるのが売り物らしいのに、2日間、全く富士山はお出ましにならなかった。
3日目も朝は雨だったのが、少し日が差してきた。
この後熱海に行く予定だったので、富士山はとうとう顔を出してくれないと思ったら、9時過ぎに雲が晴れた。
そうしたら考えていた以上に大きな富士山が顔を出した。
宿の人が、これなら達磨山に行った方がよいという。

達磨山の写真を見ると、海から上に富士山の全景が見える。
こんな風に見えるのはここだけなのだそうで、絶対見た方が良いと強く勧められた。

達磨山は曲がりくねった山道をせっせと上っていく。
こんなところに何があるのかと思ったが、急に開けた場所に来た。
そこから見える景色がこの写真。


雨がすっかり上がって、晴れ渡った青空と海と、山々の緑が、それはもう、言う言葉もないほどの良い景色なので、しばらくみな陶然と景色を見つめていた。

熱海で昼食の約束の時間があるから、お名残り惜しいけれど出発。
3年ほど前に美智子さんと伊豆に来たとき見逃したカピバラを見に、サボテン公園に車を走らせた。
カピバラが見たいというのは私の強い希望で、М子さんは以前見たけど、汚くて大きくてかわいくなかったわとおっしゃる。
私は温泉に入るカピバラが見たいと思っていたけれど、あれは冬場のイベントですと係員の冷たい返事。

しかし、カピバラはかわいい!
撫でると気持ちよさそうにうっとりとして、ごろんとおなかを見せる。
しかし毛がこわくてあまり手触りは良くない。
これで毛がモフモフだったら、最上級の可愛さになるのに、惜しい。
М子さんに「ねっ、かわいかったでしょう?」というと微妙な返事。
ここで私を怒らせると車に乗せてもらえなくなるかもしれないから、あいまいに「そうねえ」と言う。
無理しているのは見え見えだけど、心優しい私は気がつかないふり。

熱海で美智子さんのお友達においしいランチをごちそうになり、帰路についた。







































4 件のコメント:

  1. カピパラの写真、ないですか。どんなだったか見てみたいです。
    ちなみに私は何か面白いものがあるとすぐスマホで写真とってます。だからスマホは常時携帯してます。

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  2. 写真は撮らなかったのでほかの写真をご紹介します。
    これなんかいかがでしょうか。
    http://matome.naver.jp/odai/2141199854351936901?page=2

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  3. カピバラさん、他の動物とも仲よしなんですね。滝にうたれるカピバラさん、かわゆい。

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  4. 他の動物と仲良しというか、なーんにも気にしないみたいなところがいいですね。喉のあたりをなでると気持ちよさげにゴロンとするのでますますかわいくなります。富士山の写真もよそから引っ張ってきたものです。
    それはもうお判りでしょうが。

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