2016年10月25日火曜日

心配性

いつも大きな顔して業界を渡り歩いているにしては、根は小心者の心配性だから、時々想像力が暴走することがある。

とても勤勉な人のブログの更新が、最近途絶えていた。
ずいぶん長い間、いつ見ても同じ画面ばかり。
いつもこまめに更新しているのに、どうしたのかしら。
最初のうちは忙しいのだろうと思っていたけれど、最後の投稿からもうずいぶん時間が経っている。
だんだん心配になる。
これはきっと体調が悪いか、なにか身の上の一大事が起きたか!
いや、そんなわけはない。
自分に言い聞かせて、眠る。
次の朝起きてブログを見る。
まだ更新がない。
おいおい、どうした。

その間にも私の豊かな想像力は遥か天空を舞い、だんだん膨らんでくる。
訊いてみようか・・・でも単に忙しいだけならうるさく訊くのもお邪魔だし。
しかし、気になる。
このところ急激に痩せたのはダイエットのせいだというけれど、もしかしたら重大な病気かも。
食べ過ぎると具合が悪いというのは、ピロリ菌とか逆流性胃炎とか、いや、もっと重篤なことかも。
ダイエットのための低血糖で、トイレなんかで倒れていないだろうか。

あんなに急激に痩せたら、これから寒さに向かって風が骨身に沁みるのに。
なんてこった、訊くにしても訊き方がある。
だいぶお窶れになったようですが、どこかお悪いの?なんて訊かれたらショックだろうし。
しかし、ちゃんと訊かなければ回答が得られない。

今私の周辺に大病の人が沢山いて、現代医学の恩恵でなんとか元気でいるようだけれど、本人が我慢強い人だったりすると、病院へも行かずに病気が悪化してしまうかもしれない。
おせっかいを承知で電話してみた。

体調いかが?
はあ、元気ですよ。なにか?
それにしてもnekotamaさんは無駄に元気ですよね。

なんだよ、その言い草は。
憎まれ口がきけるなら、元気な証拠。
本当にホッとした。
その後ブログの更新は再開。
心配して損をしたかも。

別の友人で、とても明るくていつも元気な人がいる。
ところがところが、その人は癌を二つ続けさまに手術、その前にも婦人科系の手術をして、その当時ご主人は入院をくり返していた。
電話をして「お元気?」と訊くと、とても明るい声で「元気よ!」と言うけれど、どう考えても私だったらベッドでウンウン言っているレベル。
どんなに大変な時でもキリッとしているのが不思議なくらい。

絶対に他人には弱みを見せない性格なので、周囲はかえってハラハラしていた。
ずっと黙って見守っていたけれど、ついに我慢ができなくなった。
いくらなんでも傍から見ても大変すぎることがあって、体力や気力のほかに経済的にも大変と見たので、彼女と私の共通の友人たちに呼びかけた。
そこで、支援を振り込んでもらうための銀行口座が必要になった。
口座を「**さんを励ます会」と称して法人扱いで開設した。
名義人**さんが、その時ちょうど窓口に居た受付嬢と同姓だったらしい。

当時の銀行の私の担当者が「こちらの**さんも今元気がないんですよ。励ましてあげてください」と言うから「銀行はお金がありすぎて冷えたのかしら?」「すこし庶民にお金を放出すれば、冷えなんかすぐ直るわよ」と嫌味を言ってみた。
担当者は「あはは、そういうわけには」
この**さんに恨みはないけれど、銀行さんには言いたいことが沢山ある。
言われた**さんもニコニコ笑っていた。

その後すぐに銀行の**さんも、友人の**さんも元気になったのは、まさか銀行がお金を放出・・・なんてことはないに決まってる。

nekotamaはいつも図々しく生きているように思われているけれど、本当はノミの心臓の持ち主。
次のコンサートは上手くできるのだろうかとか、ノラがそろそろ寒かろう、湯たんぽを入れなければ・・ミッケは最近こないけれど、元気かしら?とか、くよくよ考える。
中でも一番心配しなければいけないのは自分の脳みそ。
いやはや、すごい荒れ方で、脳みその中を馬が暴れまわっているようで、見たこと聞いたこと全部、馬が蹴散らしてしまう。
この先人間としてやっていけるのだろうか、やはりサルに戻るべきか、悩みの種は尽きない。





















0 件のコメント:

コメントを投稿