2014年10月8日水曜日

いやみちゃん

川崎駅からのバスに乗った。
乗車口で前がつかえていると思ったら、女子中学生らしい3人が料金の支払いでもめていた。
やっと済んで後ろの乗客も乗り込んで出発。
たまたま私の後ろにその子たちが座っていた。
1人がお金が足りないか、大きな金額のお札しかないかで支払いが出来ず、連れの子に借りたらしい。
後ろで「いくらかえせば良いの?」と訊いている。
「510円」と答えが。
「え、料金いくらなの」と言って借りた子がしばらく考えている。
「210円だけど、私が510円払ったから」
しかし乗車料金は210円。
すると借りた子がおつりももらったのか。
「でも300円おつりもらってないよ」
「あ、ごめん、私がおつりもらったから210円貸し」
「ああ、よかった。ごめんね。あとでお母さんに言ってお金もらったら返すから」
みたいなことを言っていたけれど、貸した子が又口を開いた。
「とにかく後ろの人達に悪くて」
これは私たちを待たせたことについて。
大した時間ではなかったし、よくあることだからと思っていたけれど、その後、何回も何回も繰り返し友人を責めているのが、不愉快だった。
それに対し、反省の言葉を何回も言う借りた子。
「お金用意しておけば良かった」
「両替しないといけなかったよね」
すると又「いいけど後ろの人に悪くて」と貸した子。
こういうのよくいる。
人のことに転嫁して責める人。
いかにも周りに気を遣っているふりをして、嫌味を言う。
しばらくして、バスの録音された車内アナウンスで、小銭を用意してから乗るようにと言う。
それを聞いて又くだんの女の子は「今アナウンスしたでしょう。聞こえた?」
もうその辺で私の方がすっかり不機嫌になった。
思わず振り返って顔を見たくなったけれど、半分首を回すにとどめた。
けれど、いやみちゃんは気がついたらしい。
それから皆押し黙っている。
おしゃべりの楽しい時代の子たちなのに、こんな些細なことでくどい嫌味を言われ続け、無言になっているグループ。
おりたとき顔をみたら3人とも、すごく可愛らしい。
お金をごまかそうとしたり、友人を責めたり、なんだかいじめの縮図を見た気がした。
いやだねえ、こういうの。
たぶんいやみちゃんの母親も、こういう人なんでしょうね。















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