2015年3月15日日曜日

フィンランド人の名前



日本では普通なのに、よその国に行くととんでもない意味を持つ名前がある。
勿論その逆も沢山あるけれど、余りにも面白いので保存していた記事がこれ
とても失礼だとは思うけれど、笑ってしまう。

私の姪は一時期、語学留学でフィンランドに行っていた。
でもこんな話しは聞いたことがなかった。

「フィンランド語は猫の言葉」という本を読んだのは、姪がフィンランドに留学した前後。
著者は稲垣美晴さん。1952年生まれ。
現在猫の言葉社という出版社を設立、代表取締役。

彼女は東京芸術大学(美術)の学生だった。
卒業論文にフィンランドの美術史をテーマに選ぶ。
ヘルシンキ大学に入学して、アクセリ・ガッレン=カレッラについて論文を書いた。

彼女のフィンランド語の勉強は、辞書も本もないところから始まった。
その辺の事情は杉田玄白「蘭学事始」になぞらえて冒頭の「芬学(ふんがく)事始」の章に書かれている。
サラッと書いてあるけれど、想像を絶する大変さではなかったかと思う。
しかし苦労は何気なく書き飛ばし、時には爆笑するほど面白いので、一読をお勧めしたい。

なぜフィンランド語は猫の言葉かというと、フィンランド人が会話しているときの相づちが「ニーン」なのだそうだ。
会話を聞いていると、ニーン・ニーン・ニーンと相づちがはいるので、まるで猫の鳴き声のようらしい。

フィンランド人の殆どは、夏、湖の傍の夏の家で過ごす。
夕方にはコッコと呼ばれるたき火を焚く。
たき火がコッコ、全てがココ、疑問詞はコ、あつめるがコータ。
それらを組み合わせると、フィンランド語は鶏の言葉になる。
「ココー ココーン ココ コッコ」
「ココ コッココ?」
「ココ コッコ」

私は英語のハリー・ポッターでさえも読むのに四苦八苦。
よく思うのは、語学も才能がなければ、ものにならないということ。
ちゃんと出来るのに完璧に言おうと思って話せなくなってしまう人、全然まともでない発音でも何でもしゃべれる人。
発音・文法はどうあれ、その国に住み着いて立派に暮らして居る人など様々。

稲垣さんはとてつもなく努力されたのは勿論、外国語に秀でるための才能が・・・例えば飽くなき好奇心とか、人見知りをしないとか、どんな窮地に陥ってもユーモアで乗り切れるとか、そして並外れた頭脳、そういう素質の持ち合わせが沢山あったのでしょう。

最近「猫の言葉」を読み返してお腹を抱えて笑ったので、ご紹介いたします。





















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