2015年3月22日日曜日

体調を崩す

たまさぶろうの死を冷静に受け止めたはずなのに、心よりも体にショックが表れた。
たまを霊園に送ってすぐに、急激に体調が崩れた。
風邪か気管支炎か肺炎かわからないけれど、激しい咳と高熱が続いた。
たぶん2,3日あまり眠れなかったせいだと思う。

今日はヴァイオリニストのレジス・パスキエのコンサートに、行く予定だった。
マチネーだからコンサートが終ってから友人と一杯という楽しい予定だったのに、さすがにこの咳ではコンサートには行かれない。
泣く泣く断念した。
パスキエは才気溢れる非常に軽やかな演奏をする。
私の大好きなヴァイオリニストで、今日のプログラムもラヴェル、プーランク、ルクーのソナタ。
洗練されたという言葉が彼にはピッタリ当てはまる。
残念でたまらない。

人が熱で苦しんでいるのに友人からは、スキーのやり過ぎよと、情け容赦ないメールが送られてきた。
それはそうかもしれない。

今年はもう3回もスキーに行った。
それでもあまり疲れないようにと、一応セーブして過剰な運動は避けたつもりだけれど、やはり年をとっていることを忘れていい気になって遊びすぎたかしら。

疲れが溜って、それが治らないうちに次の事をして、毎度のことながらなんでもやり過ぎる。
お調子者だから、楽しい仲間といるとつい、はしゃいでしまう。
薬と睡眠のお陰でやっと咳も治まってきた。

まだまだ完治とは言えないが、27日の古典音楽協会の定期演奏会は大丈夫だと思う。
今回私はソロがなくて、良かった。
ソロがあったら、今頃焦りまくっていたと思う。
それでも、ソロがあったら、もしかしたら病気になることはなかったかも。
緊張で風邪をひく暇もないので、そういう時は病気にならないのが不思議。
人の体は精神の現れ。
面白いことに、どんなに熱があってもコンサートのステージに立つと、治ってしまう。
何十年間、体調の良いときも悪いときも、演奏を続けてきた。
それでも長い月日の中で、どうしてもだめという時が2回ほどあった。
一回は高熱が出て、歩く事も出来ないとき。
もう一回は演奏旅行先で肝炎を発症した時。
釜石の診療所で私の症状を見てくれた医師が、命にかかわるからすぐ帰るようにと言ってくれた。
コンサートの日程はまだ残っていたけれど、ひとりとぼとぼと釜石から帰った。
途中でどうしても歩けなくなり、仙台で一泊、ようやく自宅にたどり着いた。

あの時の釜石の診療所はどうなったのか、心配している。
津波に襲われてしまったのかどうか。
あの時の先生は命の恩人、ご無事でいらっしゃるだろうか。
お陰で私はまだ元気で生きていられる。






















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