オウム真理教による地下鉄サリン事件が起きてから、もう20年になるそうだ。
光陰矢のごとし。
20年前のその時「雪雀連」はロッキー山脈を滑っていた。
広大な雪山、澄み渡る空気、夜はステーキハウスでと、目一杯楽しんでいた。
そして3月21日、遊びのメンバーの中に参加出来ず日本に残った人がいて、かれの誕生日だから国際電話でお祝いを言おうということになった。
ホテルの電話の前に数人が集まって、とりまとめ役の青ちゃんが誕生日のご挨拶。
ところが「え!え!」となにか様子おかしい。
「なんか日比谷線で車輪がどうのこうの言ってるけど、脱線事故でもあったかな?」
電話を替わると「オレの数台前の電車でなんかあって、沢山人が亡くなったみたいだよ」とこれもワケのわからない話し。
まだ詳しい事情がわからなくて、本人もどう言ったらいいのか戸惑っているようだ。
誕生日の本人も職場が日比谷だから、毎日日比谷線に乗る。
事故に遭った電車のほんの10分くらい後に、乗っていたようだ。
電話を切ってから皆で考えるが、なんのことやらさっぱりわからない。
日比谷線の車輪がどうしたって?
後で、あちらのテレビを見た人が、日本で大変な事件がおきたようだと言うけれど、英語が堪能でないからなんのことやらさっぱりわからない。
帰国すると日本中大騒ぎになっていた。
車輪でなくてサリン。
不届き者らが毒ガスを発生させて、沢山の人が犠牲となった。
この後様々な事件が起きて、教祖は今死刑囚として刑務所の中にいる。
しかし宗教の名を借りたこの様な卑劣な事件は、本当に許しがたい。
薄汚い鈍感そうな教祖のために、優秀で純粋な人々が人の道を外してしまった。
一目見て、気持ちが悪いとしか言いようのないあの風貌。
選挙に出たり歌や踊りを見せたり、どうみたってダサさが前面に出ていて、人の心に響くもののかけらすらない男。
どうして皆だまされたのか。
不思議でならない。
あの上九一色村の隠し部屋を見ただけで分かる、教祖の自分だけ逃れようとする卑怯さ、気の小ささ。
これで教祖と言えるのか。
今でも信者が居ると言うけれど、本人を目の前にしたら、なにか感じるものがあるのだろうか?
人間最低これだけは、やっていけないことがある。
どれほど尊敬する人が言っても「人殺し」例えポアと言葉をかえようと、それが被害者にとって救いとなると言われても、やってはいけないことくらいわかりそうなものなのに。
加害者は自分の死刑の執行の時に、これで救われると涙を流すのだろうか。
案外そうだったりしたら、すごく怖い。
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