2015年12月18日金曜日

ノンビリ

今年最後のコンサートも終り、後は「雪雀連」の忘年会コンサートを残すのみとなった。
コンサートと言っても、怪しげな会則があって、
 自分の専門を披露してはならない
 練習してはならない
 上手に演奏してはならない
 真面目に聞いてはならない
 楽譜通りに弾いてはならない などの、呆れた項目が並ぶ。

最初は会則に忠実なコンサートだったのに、巫山戯ていても根が真面目な人達。
段々本気になってきて、最近は陰でこそこそ練習するようになって、演奏も中々正統的になってきてしまった。
これを打破しようと立ち上がったのが、この私。
今年はピアニストとして、オペラのアリアの伴奏をすることにした。

うん十年ぶりに弾くピアノ。
楽譜は難なく読めるけれど、毎日弾いていないから指がヒットしない。
隣の音に触れてしまったり、オクターブ間違えたり、すったもんだしている。
果して今度の練習までに間に合うのか。

曲はモーツァルト「ドン・ジョバンニ」より「手を取り合って」
ドン・ジョバンニの誘惑に負けそうになるツェルリーナとドン・ジョバンニの二重唱。
もう一曲、「フィガロの結婚」から「手紙の二重唱」
夫の浮気に悩む伯爵夫人と、知恵を貸す小間使いのスザンナの二重唱。
これは私からのリクエスト。

両方とも伴奏はたいして難しくないけれど、なんと言っても数十年の間、弾いていなかったピアノなので、ミスタッチの連続。
うちのピアノは調律師は一流なのに、私が叩くのは生徒がヴァイオリンを調弦する時のA音(ラ)のみなのだ。
ロンドンアンサンブルの練習で、素敵な曲を奏でてもらって、さぞピアノも喜んでいることと思う。

初めて弾いた時には、どこの音域か忘れてオクターブ下から始めてしまった。
しかしピアノは良い。
音程だけは確保される。
本番は25日だから、後1週間ある。
それまでに鼻歌まじりに弾けるようになるかどうか。

すっかり遊びのモードに切り替わったので、本当は今日から志賀高原にスキーに行くつもりでいた。
ところがこの暖冬で、雪は無さそうだし、疲れが出ているしで諦めて家に居ることにした。
ピアノの練習が出来る。

久しぶりにノンビリ出来たと思ったら、自分から忙しくしているのだから、これは業としか言いようがない。
結局ストレスが無い生活なんて、泡のないビールみたいなもので、苦労があってこその楽しみ。
傍目には少しも苦労がないように見えるでしょうが、これで中々私にも苦労はあるのですよ。
なにが苦労かというと、今すぐには思い当たらないけれど、少なくとも周りの人が苦労しているのは確か。
あはは、すまない!











0 件のコメント:

コメントを投稿