2020年4月14日火曜日

中止ばかり

東急文化村からのメールが来た。
予想はしていたものの、来ないでほしいと思っていたのでちょっとショック。
マリア・カラスの3D映像とオーケストラのコラボで、来月半ばにコンサートが予定されていた。
ガーン!中止だとさ。
残り少ないチケットをゲットして楽しみにしていたのに。
自らカラスの再来と称して・・・は、いないけれど・・・熱狂的カラスファンの友人と一緒に行くつもりだった。
私はカラスと言えば鳥の烏大好き。
賢くて美しい鳥だというのは、最近動画などでも人に知られるようになってきたのは、喜ばしい。

マリア・カラスといえば、ギリシャの大富豪、オナシスの恋人だったことでも知られている。
美貌と類まれな声、天は人に二物を与えないとか言うけれど、ふざけるな!彼女は何物も持っているではないか。
私はなんにも持っていないというのに。
しかし、天性の美貌も声も、彼女を幸せにしなかったのかもしれない。
オナシスをジャクリーン・ケネディに奪われてしまったのだから。
どう見たって、カラスのほうが美貌も才能も愛情深さも上だと思うのに、オナシスは男の見栄?からか、ジャクリーンと結婚した。
そして彼は不幸な結婚生活をカラスに愚痴っていたらしい。
なんかバカバカしくて話にならん。
オナシスほどの人物でもアホ。

連日のコロナ報道で耳にタコができた。
とにかくじっとしている。
うちの猫が押し入れでひっそりと暮らすように、私も一人でにぎやかにひっそりと暮らす。
毎日朝食が終わると、その日必要なものを買いに出かける。
昨日は隣町の食品店に紅茶を買いに行った。
ちょうどショッピングセンターの開店時間に合わせるように、冷たい雨の中家を出た。
お天気のせいもあるけれど、人影は殆どない。
店の入り口に到着すると、嫌な予感がした。
大きな食品店なのに、開いている気配がない。
センター自体が閉鎖されてしまったらしい。
中では商品の入れ替えや清掃などで働いている人が見えるけれど、どこに行っても入り口は開いていない。
ああ、困った、紅茶はちょうど翌日の分しか残っていない。
この近辺では、ここでしか手に入らない紅茶があるのだけれど。

私が住んでいる街では、大きなパッケージの紅茶が安く買える。
けれど、紅茶は良いものでないと本当に不味い。
その建物の別のコーナーで紅茶専門店ができたから早速行ってみた。
「濃いめに淹れてミルクティーで」と銘柄を指定して注文したけれど、恐ろしく薄くてまずかったので二度と行かない。
自分で淹れたほうがよほどまし。

浜離宮朝日ホールにコンサートを聞きに行った帰り道、東銀座近くを歩いていたら紅茶専門店を見つけた。
高級そうなのでためらった末、思い切って入ってみた。
ドアを開けると、紅茶の芳しい香りが店中に漂っている。
私は何度も言うように嗅覚障害があって、香りには弱い。
香りを嗅ぎ分けたりできない。
化粧品売り場で、これは柑橘類ですなどと言われてもわからない。
ところが妙なことに、突然嗅覚全開になることがある。
これがよくわからないのだけれど、猫の匂いの個体差とかわかったり、自分の体臭が変わったこともわかったりする。
実際ストレスを感じると、ストレス臭が発生するそうなのだ。
体調が悪かったりなにか問題が生じるとわかる。
私の鼻はどうなっているのだろうか。

その紅茶店に入ったときには嗅覚障害は吹っ飛んだ。
自分の好みの銘柄を言うと何種類か見せてくれた。
まさか嗅ぎ分けられないだろうと思ったら、いつの間にか違いのわかる女になっていた。
あまりにも高級なので最小単位の50グラムだけ買ってきた。
自宅のキッチンがいい匂いがしたのはその時だけで、随分長いこと香っていた。
今は又鈍感な嗅覚しかない。
これは防衛本能かもしれない。
風邪をひく前などに急に空気の匂いが変わったりして、あ、体調を崩すかもと気をつけたりする。

雨の中トボトボと電車にも乗らずびしょ濡れになってたどり着いたのに、お気に入りの紅茶をゲットできなかった。
このあと数週間がまんするしかないのだろうか。
欲しがりません勝つまではなんて、戦時中の標語があったそうで。
嗜好品はともかく他の食品は手に入るのがありがたい。
キャベツばかり食べている。
私の前世は青虫。
キャベツ畑で生まれ育ったに違いない。
青虫がきれいな蝶になれたかどうかはわからない。
たぶんなれなかった方に100円。

冷たい雨と風にめげて、帰りは電車に乗った。
一駅約2分間。
自宅最寄り駅で降りて珈琲店でコーヒーを買った。
最近紅茶を飲むことが多かったけれど、そう言えばコーヒーも切れかけている。
カードのポイントが溜まっていたのでコーヒーは無料で手に入った。
得した気分だけれど、客入りの少ない珈琲店にはちょっと気の毒なように思える。
コロナ騒ぎでお客さんがこないのに、ポイントで買い物されたらたまらないでしょう。
ごめん、私も猫の治療費ですっからかんだから、許して!































0 件のコメント:

コメントを投稿