2020年4月24日金曜日

瀋陽の春

北軽井沢の家に出かけたいと思っていたけれど、やはりこういう時期にはじっとしているのが義務だと思って取りやめ。
安倍首相の奥さんの昭恵さんが40人ほどのグループでどこかへ行ったというニュースは、もみ消されてしまったのか、その後テレビでも取り上げない。
首相の意味不明な言い訳もこんな時期だから、どさくさに紛れてしまった。
国民がじっと我慢しているのになんてことを。
あの方は制御不能のようだ。
私は昨年から除湿機の設置を電気屋さんにお願いしてあった。

去年の12月に山の家を閉めるときに除湿機をつける場所を決めてもらった。
それでは来春早めに取り付けましょうと頼んでおいた。
今年の冬は暖かかったから、お正月が過ぎたらすぐに付けられると思っていたのに、私がスキーで忙しい。
3月はコンサートが2つ入っていたから行かれないと言っていたら、コンサートはバタバタと中止。
映画などチケットを買ってあったものも中止。
それでもなにかと野暮用が入る。
4月になっても猫の病気とか、必ず横槍が入る。
そうしたら昨日の長野県の地震。
なにか北軽井沢に行くのを阻止されているような気がしてきた。
今度こそと思っているうちにコロナはますます蔓延。
私が居なくても合鍵で入って工事してくれても良いからと言うと、そうはいかないと電気屋さん。

私が居たところでなんの役にも立たないから、むしろ居ないほうが邪魔されずに済むのに。
すでに水や電気は通してもらっているから、いつでも工事はできる。

私は車で高速道路を走り、途中で5分ほどトイレ休憩を入れるだけで一気に北軽井沢まで走ってしまう。
家は人気のない森の中だから、コロナの影響は殆ど無いに等しい。
夏のシーズン中ですら、散歩していても人に会うことすら稀なので。
食料は持参するから、買い物は野菜だけ、近所の農園で買う。

それでも万一、高速道路で事故に巻き込まれたりしたら、昨今の医療事情では周囲にえらい迷惑をかけることになる。
移動することがすなわち感染責任があるということ?
そう考えると出かけられない。
平気で混み合った商店街に行く人達もいるけれど、普段不真面目なくせにそんなとき私は突然気が小さくなってしまう。
とにかく今すぐに行く必要もないのだから、猫と自宅に籠もっていよう。
時々友人たちとメールや電話で消息を尋ね合うだけ。

いつも考える前に行動するのに、最近は思っても行動できない。
近くの国際交流会館というところでコロナ感染が出たという。

5年以上前のことだけれど、ここで中国人のソプラノ歌手のコンサートがあった。
とても良い声で衣装も素敵で、彼女のトークもよかった。
中国の瀋陽の出身だと言う。
彼女は夢見るような目で「瀋陽の春は本当にきれいです」と語った。
ああ、見てみたい!その顔を見てすぐに私は瀋陽に旅立った。

しかし、飛行機から見下ろすと、川は毒々しい緑や赤。
街は排気ガスと火力発電の煙突からモクモクと立ち上る煙で、視界が効かない。
しかも道路の立体交差の継ぎ目にひび割れが見える。
建設中のビルの外側は安っぽいベニヤを貼り付けてある。
バスの停留所は不思議なことに移動する。
離れたところに止まっているバスにどんどん人が乗ってしまい、停留所で待っていると乗れないことがある。
街は道路工事で埃だらけ。
人は道路にツバを吐く。
しかし、感じるエネルギーは半端でなく、活気に満ちていた。

武漢からどれほどの距離にあるのかわからないけれど、瀋陽ではコロナウイルスはどうだったのだろうか。
春は本当にきれいですと言えるようであってほしい。























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