2012年2月29日水曜日

雪だ

豪雪地帯の人が聞いたら怒るかもしれないが、雪が降ると嬉しい。朝、目が醒めて空から途切れることなく落ちてくる白いふわふわしたものに、現実の世界を覆い隠し夢の中にいざなわれるかのように気持ちが吸い込まれていく。なんてきれいなのかしら。今年は風邪が長引き、火傷をしたりいろいろ不調だったので大好きなスキーもお預けだった。今日雪をみたら少し元気になって、外を歩きたくなった。今朝は遠いところからレッスンを受けに来る人がこの雪でキャンセルになった。時間が空いたので外に出てみると、雪はどんどん激しくなってきた。ふと思ったのは、雪道の運転をしたことがないということ。いつかは馴れておかなければならないと思っていたので、きょうは練習してみよう。恐る恐る車を発進させる。車を買った時タイヤを2種類つけてもらった。ノーマルとスタッドレスタイヤ。買って3年目、スタッドレスの必要はなかった。それでも福島の山越えをしていて雪がちらついてきたとき、スタッドレスを履いていたので非常に安心していられた。結局雪はすぐやんで無事目的地に到着。必要はなくても冬になると必ずノーマルタイヤは物置に押し込められる。また4月になるとスタドッレスはおやすみなさい。聞くところによれば、あの寒いドイツではそんな面倒なことをする人はいないと言う。ドイツで仕事をしていた人たちは「だから冬はあちらこちらで滑っているのよ。私も畑に落ちたことがあるわ」などとのたまっていた。私はこう見えて(お目にかかったことのない方に申し上げると、いかにも丈夫で気が強そうにみえますが)意外と慎重かつ気弱なところがあって、雪道で制御不能となった車を御しきれないようなことになったらパニックとなるに違いない。そういう自分が信用できないので、雪が降ったらまずハンドルは握らないことにしていた。それなのにタイヤだけは代えるのがナンセンスだけど、この先急に地球が氷河期にならないとも限らない。なんでも体験しておくのがいちばん。隣駅にある東急デパートまで行ってみよう。駐車場がスロープでらせん状なので、カーブと坂道の練習ができるから。デパートにたどりついたら敵もさるもの、私の不心得な目的を察知したかのように駐車場は閉鎖されていた。仕方なく自宅に逆戻り。今日の雪は水分を含んで重たいので、タイヤが滑るというより、抵抗感があってむしろ発進しにくい。帰路は下り坂。対向車線に一台の軽トラックがいて、坂道が登れない。後ろのタイヤがロックされて、全くまわっていない。通過してしばらくしてバックミラーを覗いてみてもまだ発進できないでいた。後ろの車の人が押してあげればいいのに。こんなことで、このへんでは不慣れな雪道で渋滞や事故が起きる。雪のせいで野良猫たちもどこかでひっそりと巣篭りしているのか。景色も白と灰色で音もなく静かな一日。

2012年2月27日月曜日

体の軸

私の姿勢はいつも楽することに流れて出っ尻でお腹がつき出るというだらしないものだから、キューピ-さん体型になってしまう。最近ヴァイオリンの音がどうも冴えないのは勉強不足といつもと違う絃を張ったせいだと思っていた。最近評判になっている骨盤の上に体を載せて軸をまっすぐにするストレッチ法があるという。今回の東京マラソンで2位となった藤原新選手もそのトレーニング法を取り入れたというので、自己流ながら少し試みてみた。体の軸をまっすぐにすると言うのは廣戸道場でも教わったけれど、最後に行った時は腰の具合が最悪だったので、無理にストレッチをしたために歩けなくなるほど悪化させてしまった。道場が寒くて床が冷たいのも原因だった。それで暖かくなるまではお休みさせてもらうことにした。自分で鏡を見たり体の感じを徐々に馴らしながら、軸がまっすぐかどうかチェック。そしてやおら楽器を構えるとものすごく安定する。今までどうやってもなにか不安定感があったのが、楽器が体の延長のように感じられる。ただまだ慣れていないので、すぐにいつものお尻を突き出した姿勢に戻ってしまう。軸をまっすぐにして音を出してみると、伸びのあるしっかりとした音が出る。左手のフィンガリングも楽になる。永続きはしないけれど、どうやらこの姿勢をとればいいのだと納得した。これから一ヶ月くらいかければ自分のものにできるだろうか。やはり、そろそろ廣戸先生に見ていただいた方がいいかもしれない。今年はまだ寒いので道場も寒いだろう。アスリートたちが来るので、かれらは寒いわけがない。普通、猫は道場になんか行かないから。にゃ。

2012年2月26日日曜日

コンサートのはしご

昨日の昼間は教会でバッハの「チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ」全六曲のうちの2、4、6番を聴きに行った。私よりだいぶ若い男性の演奏者で、時々仕事でお目にかかったことのある人だけれど、はっきり言って???。経歴は芸大卒。芸大ってあの日本の最高峰の・・・だよね。あきらかに学歴だけで生きてきた感じがする。音はきれいだけどフレーズは「いみふ。」私コマーシャルに毒されている。ソフトバンクの「鳥取のはわいだで」見過ぎ。話は元にもどって、音程はぐさぐさ。ありゃー。私は大体誰のコンサートに行っても感心して帰ってくるのだけどなあ。終わってそそくさと帰りたいところだったけれど、もう一つ近くで私の教えている音楽教室「ルフォスタ」のジャズ部門の発表会が進行中で、私の生徒が一人初めてのジャズに挑戦するので聴きに行った。この音楽教室はクラシックとジャズのコースがあって、教室のメンバーになればどのコースをとってもいいので、一人で4コース位掛け持ちしている人もいる。教師同士の交換レッスンも可。教室は狭いけれど、その分生徒同士が知り合ったり交流の場がもてるということで、大手の教室にないアットホームさが受けて、成長してきた。レッスンが終わった生徒がロビーでお酒を飲んでいたり、営業の人が喫茶店代わりに骨休めに来たり、文字通りおじさんたちのオアシスとなっている。特にジャズ部門の講師は日本の第一線のジャズマンがそろっているので大盛況。発表会はその一流どころと一緒に演奏できるので、たとえ5分間でもみなさん本当にうれしそう。なかにはセミプロからプロクラスまで、わざわざ外部からも出演してくれるので、長時間にわたることになる。さっきの教会コンサートとはけた違いの盛り上がりで、熱気がこもってすっかり熱くなってしまった。ジャズ初挑戦のわが生徒はステキな演奏をきかせてくれた。ブラヴォー!終わってから間違えたとかなんとかブツブツ言っていたけれど、そもそもジャズはアドリブなんだからいいの。ジャズ部門の先生が彼のためにアドリブを楽譜に書いてくれたものだから、彼としてはそれを間違えないように弾きたかったのだろう。クラシックの生徒は生真面目だなあ。お口直しができたから気分よく帰ってきた。

2012年2月24日金曜日

車検が済んで

車検が終わりましたという日産からの電話が入った。普段はあまり車を使わないから車の事はすっかり忘れていたので、支払代金をおろしに銀行へ行くこともしていなかった。振り込みにしてくださいというと良いですよと言うので、手ぶらで自転車に乗って川沿いの気持ちの良い道を走る。今日は日差しがいよいよ春らしく、気温も上がってTシャツの上にウインドブレーカーを羽織っただけで出かけた。風もない穏やかな日で陽光がまぶしい。トロトロ走っているのとタイヤが小さい自転車なので、結構距離があるために日頃の運動不足を思い知らされる。ようやくたどり着いたころには、もう汗びっしょり。まだ2月だというのに今からこれでは、夏場の暑さが我慢できるかどうか。車はピッカピカに磨き上げられて、これがうちの?と思うくらいきれいになっていた。フロントで整備に関する説明を受け、さて帰ろうとすると「ところで、お振込みはいつごろになりますか」遠慮がちに訊かれた。「帰ったらすぐに振り込みます」と答えるとホッとしたように体の力を抜く。あまりにもその様子がリアルなので、これはなんだと考えた。実はバッテリーがだいぶ弱っているので交換するかどうか訊ねてきたので、今月はお金がないからまたこの次にと断った。それで大分経済的に苦しいと思われたのか、世の中の不景気が影響してお金を払わない人が沢山いるのか、たぶんとても心配していたに違いない。ホッとしたところに付け込んで自転車を畳んでもらいついでにタイヤに空気まで入れてもらって、自転車の整備もしてもらう。不景気なのでリサイクル屋がもうかるのだろうか。先日電話があってなにか売ってくれと言うから、うちにあるのは変なものばかりだから売れないと答えると、とにかく見に来ると言う。夕方くるというから家にあるガラクタを集めてみたけれど、およそ世間様の必要としないものばかり。本当に買って行くのだろうか。楽しみだなあ。これでバッテリー代くらい儲かったらバッテリー買ってあげよう。

2012年2月23日木曜日

音を作る

ヴァイオリンという楽器のむずかしさはまず自分で音を作るところから始まる。音程もきまっていないうえ、弓で弦をこすってみると初めての場合、ほとんど不快といえる音が出る。黒板を爪で引っ掻くような・・・こう書いただけで鳥肌がたつ。それを何年もかけてきれいな楽音に育て上げるのには、よほどの才能が無い場合10年20年ではきかない。私のようななまくらはすでに半世紀を超えているのに、なお、毎日が音つくりのありさまで、今日はいい音が出たからと言って明日も出るかと言うと、そうはいかない。楽器が良い場合でもそこから音を引き出せる技量がないと、宝の持ち腐れとなる。だからと言って下手くそは悪い楽器でいいかとういうと、そうも言えない。楽器に教えられて成長することが多いので。先日テレビを見ていたら、某有名ヴァイオリニストが「やっと楽器の持ち方がわかったよ」と共演者に言ったという話を聞いた。本当に楽器を持つ角度やあごの力の入れ方、それだけで音は変わる。まして弓を持つと言うのは子供の時からやっているから簡単かというと、毎日が不安の連続となる。ある時などいったい今までどうやって持っていたのかしらと思い出せないくらいバランスがとれなくなる時もある。毎日毎日が不安とよろこびの狭間で行ったり来たり。それを教えるのはなおさら難しい。人の手は様々な形をしている。ある人は親指が長く、ある人は小指がみじかい。手の大きな人小さい人、肉付きのいい人薄い人、さまざまな条件の手があって、しかもどのくらいの圧力で握っているかを見極めなければならない。ほとんどの場合、握りすぎて手を固くしてしまっている。怖がって体の力が抜けなければ、音は死んでしまう。縊死状態。よほどの天才でなければプロになるまで20年近く毎日何時間もの練習、そのほかに楽典やソルフェージュ、たいていの場合ピアノもかなり勉強する。普通学科も並み以上でないといけない。音大を出てもそのあと生涯練習に明け暮れる、考えてみるとこんなに割のあわない仕事は少ないけれど、またこんなに幸せなことはない。さっきもレッスンを受けにきた人が「お好きなことを仕事にしていいですね・・とはいえませんね」陰での努力を認めていただいたわけだけれど、努力そのものが楽しかったら、こんないいことはないと思う。「人間これで食べて行けるかどうか考える前に、本当に好きなことをまっしぐらにやっていれば、道は開けるのよ」とは以前生徒に言った言葉。毎日音を作って仕事になる。こんな素敵な商売は無いでしょう。

2012年2月22日水曜日

ノラねこ社会はひっちゃかめっちゃか

もう大変。ノラと三毛のカップルはいまだに健在ながら、いつの間にかノラハウスはノラねこのメッカとなってしまった。ノラはなんだかとてもお人よし?お猫よし?で、ほかの猫が自分の縄張りに入り込んでも怒ったりしない。ノラ三毛コンビだけの時はお腹が空くとかわいそうだからと思って、しょっちゅう餌をやっていたけれど、こうなるとここに来ても餌は無いと思わせないといけないから、すっかり取り払ってしまった。朝、ノラが辛抱強く屋根の上で待っている時だけ上げることにした。なんといってもノラは私に一生懸命アピールしてここの場所を勝ち取ったのだから、その努力に報いてあげなければいけない。ほかの猫はなんとなく来てみたら餌があったという僥倖に頼っているのだから、努力したらあげるつもり。といっても皆みすぼらしくかわいそうなので、見かければつい餌をあげてしまう。この甘さが私の最大の欠点。これで人生ずっと甘いまま過ごしてきた。他に甘いと言うことはもちろん、一番甘やかすのは自分。「ちょっと疲れた。甘い物でもつまみたい。でもダイエット中。でも食べたい。いいさ、明日から出直せば。」そしてダイエット計画は無残に潰える。親、兄弟に甘やかされ、自分でも甘える、その結果はもう少し努力すればもう少しましなヴァイオリン弾きになっていたかもしれないのに・・・と今頃思ってももう遅い。なんでも途中でいやになるとすぐにやめてしまう。進路変更はお手の物。そういえばヴァイオリンの先生たちも、どの先生からも甘やかされた。曲が気に入らないと練習しないのに叱られもせず、曲を変えてもらえる。こんなことって私だったら許さないけれど、よほど私に才能が無くて見限られていたとしか思えない。今思えばこうして人生甘っちょろく生きてきたのは、本当に大したものにならないという証拠だったか。厳しくされてもそれに応えられなかったのだろうと思うと、先生方は正しく私を見ておられたのだ。ふーむ、なら、他のノラにも優しくしよう。それが私の性格なら仕方ないさ。

2012年2月20日月曜日

車検

なんともう3年も経ってしまったのか。私のシルフィーは初めての車検を迎える。昨日も秦野まで快適にひとっ走り。6月24日秦野市文化会館での「西湘フィル」のコンサートの曲目に今取り組んでいる。昨日の練習会場は秦野市北公民館。近くを走っていると景色に見覚えがある。西湘フィルの前団長で音楽教室「ルフォスタ」の前オーナーでもあった、故小田部ひろのさんのご葬儀を行った会堂のわきを通っていたのだ。不意打ちをくらって、これもなにか彼女からのメッセージだろうかと考えてしまった。しょっちゅう喧嘩ばかりしていたのに、いつも一緒になにかをやっていた私たち。喧嘩ができるほど親しいお付き合いだったかと今感慨ひとしおで、西湘フィルは彼女の置き土産だからこうして遠いところをえっさえっさと通っている。会場が遠いうえ駅からの交通が不便なところが多いので、どうしても車でと言うことになる。シルフィーは私の足となって高速道路を滑るように走ってくれる。車検のため今日は車を預けに日産まで行ってきた。日産の担当者は帰りはお送りしますからと言ったけれど、それも悪いので久しぶりにスニーカーを履いて歩こうか。少し距離がありすぎるかな。花粉もわずかだけど飛んでいるようだし。それなら・・・・折り畳み自転車に登場願うことにした。この自転車は私が自転車を盗まれたといってnekotamaに投稿した時、それを読んだひとから頂いた物で、友人の軽井沢の別荘に置いておこうかと考えていた。でも別荘には中々行く機会もなくうちで退屈そうにあくびをしていた。そうだ今日は天気もいい。厳重に二重に鍵をかけて置いてあったものを車のトランクに入れて出かけた。せっかく組み立て方のヴィデオ付きで頂いたのに、車やさんにはメカニックがひしめいているのだから、彼らにやってもらえるだろうと、もう他力本願。実際あれよあれよと言う間に自転車は組み上がり、私はきれいに晴れあがって富士山が真っ白に見える川べりを口笛を吹きながら、よろよろと走った。初めて乗るので颯爽ととはいかない。自宅近くまで来て、気がついた。厳重に二重にしてあった鍵を車のトランクに忘れてきたことを。頂いた大事な自転車だから盗まれてはいけないと思っていたのに、今は無防備で玄関に置かれている。いつも大事なことをウッカリするこのドジ、頓馬、と内心ののしりながら、もう取って返す気力もない。いいわ、明日もう一つ鍵を買ってこよう。こうやってやたらいらないものが増えていくのは、脳みそが酒粕で出来ているからなのだ。

2012年2月18日土曜日

天皇の手術

今日天皇陛下が心臓のバイパス手術を受けられるという。ご高齢なのに大丈夫だろうかと思うが、場所が心臓だというだけで、ほかの手術に比べて特に重大ということはないと、今朝のテレビで外科医が解説していた。3月11日の東北大震災の犠牲者の追悼式に出たいと言う天皇の強い意志があるので、恢復も早いのではないかとその人は言う。そう、治ろうと言う強い意志が病気を治す。なるほど。私はもう半月以上風邪が治らない。しかも、治そうと言う意志も気力も目的もないから、毎日ダラダラと過ごしているけれど、今朝はもう春らしい明るい日差しが溢れていて、そろそろ治ろうかと思い始めた。3月の始めに予定されている月例「弾く会」を欠席すると昨日ピアニストにメールした。じつはそこで私たちのスキーグループ「雪雀連」のスキー教室が予定されている。最初は「弾く会」に出席予定だったけれど、あまりにも体がなまってしまっているので山からパワーをもらってこようと考えた。もう好きなだけグータラした。仕事をガンガンしていた頃は体がだるいの頭が痛いの、グズグズ言っている暇はなかった。そして仕事をしていれば風邪もいつの間にか治っていた。仕事が忙しい時にはこういうゆったりと暮らせることを夢見て心待ちにしていたけれど、そろそろ飽きてきた。天皇のように定年がなく公務を大事にする方はやはり常に緊張しておられる、そのことがむしろ健康に良いのではないかと思う。今、私も生涯で一番ゆったりした時を過ごしていたけれど、あと一年くらいボーっとしたら少し活動に転じなければと思っている。私にとっての啓蟄は来年3月ころかもしれない。虫や蛇と一緒に地上に出て行こう。穴から出たとたんパクリと食われないように気を付けないと。

2012年2月16日木曜日

真っ赤なセーター

いつもはブルー系の多い服装や持ち物なのに、先日ネットのバーゲンで見つけた赤いセーター。少し迷ってから買ってしまった。去年の暮頃から体調不全でなんだか元気が出ない。諦めようと思っても諦めきれないことがあったり、仕事が少なくなって気合を入れることがなくなって、つれずれなるままにひぐらし・・・状態。別に元気でいる必要がないのが幸いというか元凶というか。ネットのバーゲンを覗いても今一つパッとしないと思っていたけれど、ちょっと目についたセーターがあって、色はどうしようか。黒はすでに大きいサイズしか残っていない。あるのは赤だけ。赤ねえ。めったに着たことがない。届いて気に入らなければ返せばいいから、思い切ってクリックした。今朝一番に届いて、パジャマ姿でドアに半分体を隠しながら受け取った。開けてみると思ったよりも鮮やかな赤。ちょっとたじろいでしまったが、着てみるとなんだか暖かい。色が温度を左右することは聞いたことがあるけど、ふーん、暖かい。毛糸も上質、ザックリとした風合いもいい。気に入ったので返品はなし。多少元気が出たようだ。昨日友人とランチをとって、そこまでは楽しかったけれど、そのあとひどい咳に悩まされて今日もへたっていたのがほんの少し回復した。人の生活には波風があって、特に調子の良い時と悪い時がある。長年の経験で、良い時は調子に乗ってはいけない、悪い時はじっと我慢するのが一番と学んだ。今年はどうやらあまり調子が良くはなさそうだけど、落ち込みはしない。根が楽天的で陽性に出来ているから、どんなことがあっても結構楽しく、悪いことでも楽しんでしまうという性格だし、めったに着たことのない真っ赤なセーターが味方してくれそう。と言ってもたいして悪いことには遭遇していないからご心配なく。

2012年2月15日水曜日

哀れなノラ

今朝ゴミ捨てに出て行くと車のかげから飛び出したノラ。かわいそうに顔は真っ黒に汚れお腹をすかせていた。そばには相変わらずきょとんとした三毛猫が。ノラは昨日の残りのお肉を上げるとがつがつとむさぼって、まだまだ空腹そうに見える。その2時間くらい後に出て見ると、又飛んできた。いかにも心細い様子に胸が痛むけれど、猫社会のおきては厳しいものがあるから、様子を見守るしかない。大きな白猫が新天地を求めて旅立ってくれればいいのだけれど、ここに居ついてしまったら、それこそノラにとっては一大事。だからと言って白猫も野良猫だから、可哀想で追い払うこともできない。昨日の夜たんまりと餌を置いていたはずが今朝はきれいさっぱり食べつくされていた。白はなりが大きいだけあって、食べる量も桁外れ。今夜はロンドンアンサンブルのピアニストの美智子さんがイギリスへ帰国するので、共通の友人の絵美さんと一緒に自由が丘で夕食を食べる予定だった。ところが美智子さんが昨日から風邪で高熱を出してしまったので中止。それで気分はすっかり自由が丘に飛んでいたので、別の友人の美里さんとランチをすることにした。美里さんと私は今年秋にイギリスへ遊びに行く予定で、そのために彼女を美智子さんにお引き合わせしようと思っていた。美智子さんと美里さんは同じ音大のピアノ科の先輩、後輩にあたるので、ちょうどいい機会だと思っていたけれど、そんなわけで彼女たちがご対面するのはロンドンでと言うことになった。イギリス旅行はそれはとても楽しみだけど、その間ノラをどうしよう。頭が痛い。幸い私の姉が猫好きだから面倒を見てくれるとは思うけれど、うちの猫たちと違って危険がいっぱい。ノラの幸運を祈るしかない。

2012年2月13日月曜日

ノラ帰る

さっきフト耳をそばだてると聞きなれた声がする。あれはたしかにノラの声。トントンと階段を降りて行くと三毛が塀の上に、そしてノラが車の下にいた。昨日からノラが帰ってきたら鱈腹食べさせようと用意してあった鶏肉を上げる。ああ、無事でいてよかった。ところで長年私を悩ませ続けてきたひざの痛み。最近原因がわかった。私の部屋は2階なので、下の玄関を入ると階段を登らなければいけない。その階段は途中で一回折れ曲がっている。体の向きを360度回転させなければいけない。先日気が付いた。体の向きを360度回転させているのに、足の向きは変わらない。そこでひざを思いっきりねじっていることに。これではたまったものではない。ひざはそこで悲鳴を上げる。若いうちはひざも柔軟に曲がったので、なんの支障もなかった。でも、この階段を上り始めてから15年・・・体の柔軟性は失われ、ひざ関節は擦り減ってしまった。それで近年痛みが出てきたという次第。なーんだ、わかってみれば簡単な。ちゃんと足を曲がる方向に向ければ、傷まないじゃないの。ずいぶんわかるまで遅かった。ことほど左様に考える力に欠けているのは一種の欠陥人間であるから。自分の興味のないことには激しく無知で考えることをしない。こういうのをなんて言いましたっけ。アスペルガー症候群?ノラの世話をするために何回もこの階段を上り下りした成果がこれ。ノラのおかげでひざが痛くなくなった。ノラはいい子だ。

2012年2月12日日曜日

心配性

風邪と本当は今はスキー場にいるのだからという理由で練習さぼるつもりだった。でも、練習しないとなんだか気分が悪い。体がだるい。それでやはり楽器を出して楽譜を取り揃えてかたっぱしから弾き始める。風邪のほうは喉がイガイガするだけで、とりたててどうと言った症状はなくて、小康状態になった。私はとりわけ喉が弱くて、ひき始めなら大抵の風邪は喉をおさえれば治ることになっている。お見舞いのメールが何通か届く。どよんとしている時にこういうメールは嬉しい。なんとなく元気が出るので、そのあとも鼻歌なんか歌いながら、ノラの面倒を見ようとパジャマを着替えて外に出てみる、が、いない。いつ行ってもいない。今朝はガールフレンドの三毛だけ見かけたけれど、肝心のノラは一向に姿を見せない。勢力争いに負けてしょんぼりエリアを変えたのだろうか。あれほど優しい声で毎日三毛を呼んでいたのに、にゃんともすんとも言わない。少し心配になってきた。でも、感心する位用心深く機敏なノラは、結構な歳だと思えるのに今まで生き延びてきたのだから、ちっとやそっとの危機は乗り越えるものと信じている。それでもなんだか心配。去年の秋、うちの猫がベランダにゾロリと並んで外を見ているのがよほど羨ましかったとみえて、うちに来たいといって泣き叫んでいたノラ。でも、どうしても人が怖くて、うちの玄関から一歩足を踏み入れることが出来なくて外猫に甘んじているノラ。私にやっと心を許し始めたと思ったら近所の子供にいじめられて、また心を閉ざしてしまったノラ。ノラや、どこに行ってしまったの?

2012年2月11日土曜日

眠りすぎ

たまさぶろうのけたたましい鳴き声で起こされて時計をみたら午前10時過ぎ。おっとー、何時間寝たのだろうか。昨日「弾く会」から帰ってすぐかかりつけの耳鼻咽喉科へ直行。風邪の始まった時に行けばよかったのが、なにやかやと行かれず、一昨日はやっと行けたと思ったら休診日だった。その間市販の薬で間に合わせていたけれど、一向に良くならない。だいたい風邪は放っておいても時期が来れば治るものだから薬はいらないとおもっているけれど、ほかの人にうつすことや、長引くことを考えると薬を使いたくなる。それでもほとんど回復期に向かっていたらしく昨日貰った薬が効いて、たまさぶろうの絶叫にもめげずぐっすり12時間寝てしまった。いつもは5時間スリーパーだから約2日分寝てしまったことになる。たぶん窓の下でノラが情けない声で「メシくれよー」と鳴いていたに違いない。目覚めてすぐにノラハウスに行ったら、昨日用心して沢山入れておいた餌の容器は空っぽ。みごとに平らげてあった。このところあまりノラにお目にかかっていない。白いのや黒いのが出入りするようになってから、三毛、ノラコンビは時々しか来なくなってしまった。私の力作ノラハウスもいつ見ても空っぽ。カイロを温めて入れ替えているけれど、なんだか空しい作業になってしまった。春になってノラも新しいエリアに移動していくのかもしれない。そろそろハウスは取り壊してしまおう。雨のしのげる新しい夏用のハウスを考えないと。今日はスキー場にいるはずだったから、なんの予定もない。こんな時は気楽に怠けていられる。怠けるといつもはなんとなく気が咎めるものだけど。いつもいつでも練習をしないとものすごく悪いことをしているような気持ちになる。今日は予定外。怠けてしまおうか・・・どうしよう。

2012年2月10日金曜日

月例弾く会

今日は荻窪で。メンバーのOさんの美邸。美術品に囲まれ広々としたピアノルームでの弾き合い。彼女はつい先ごろお母様を失くされ傷心と疲労の極みにいるにも拘わらず、しっかりとシューベルトをさらっていた。ピアニストはとにかく強い!まず初めはベートーヴェンのトリオ、作品1の1は本来ピアノ、ヴァイオリン、チェロのためにかかれている。でも今日はヴィオラの名手がチェロを担当した。人呼んで「男装の麗人」彼女はショパンの「チェロとピアノのためのソナタ」という超難解かつ技巧的なチェロパートをヴィオラで弾いてのけた。ピアノはショパンがこれでもかというほど力を入れてかいたらしく、譜めくりで横から見ていても目が回るほど難しそう。作曲家というのは死ぬ間際に書くと、ほとんどの場合あの世を暗示するような世界に入って行く。これも最後の作品だそうで、その次にヴァイオリンのソナタを途中までかいて、亡くなったそうだ。ヴァイオリンの曲が完成していたら、もっとやっかいなものになっていたかもしれない。私はトリオと「クロイツェルソナタ」の2楽章を弾いた。このところの体調不良で風邪をひき込んで、半分朦朧としている。でも、今日はほかの人とのアンサンブルだから休むわけにいかない。一人だったら、うちでのらりくらりと休んでいる。こういうところが私たちの辛いところ。全くのソロなら別に自分が弾かなくても誰にも迷惑は掛からない。でも、何回も練習をして本番で弾かなければ、ほかの人に申し訳ないからどうしても休むわけにはいかない。ぼんやりと弾きはじめたら、なんだかいつもより力が抜けていて、楽に音が出るから不思議。いつもはこのあと昼食会が決まりなのを、今日は終わり次第志賀高原にスキーにでかけようと思っていたので、参加しないつもりだった。でも、この風邪の具合ではとてもとても、スキー場で肺炎になってしまうだろうと思ったので、スキーは中止して昼食会でたらふく食べて帰った。風邪をひこうが風が吹こうが、食欲は落ちない。風邪でもひいて食欲がなくなればダイエットになるともくろんでいたのが、あてがはずれてしまった。

2012年2月9日木曜日

たまさぶろうご乱心

最近風邪をひいているのにもかかわらず、夜ゆっくり寝られない。たまさぶろうが元凶なのだ。就寝時は可愛らしく横に寄り添って寝るのだが、軒下三寸下がる丑三つ時、突然活動し始める。昼間はさんざんぐうすか寝ているから、どうやら退屈するらしい。でも、よりによって夜中とはねえ。だいたい1時半から3時くらいまでが活動期。そうなると大声で鳴き始め、私が起きるまで耳元で喚き散らす。死んだふりして布団をかぶっていても、がしがしと遠慮なく爪を出してひとの頭を引っ掻き始める。いくら怒ってもやめようとしない。まずは一連のトイレ使用。おしっこがすむとまず「おい、よごれたぞ、かたずけろ」とワンマン亭主面して起こされる。片付けてしばらくすると、今度は大きい方。カシャカシャと砂を掻いて、片付けるまで続ける。もう、たまらない。早く片付けないと、いつまでもやっている。それがすんで、もう寝てくれるかと思うと今度は布団を出たり入ったり。なにをしたいのか判然としないから、怒りながら無理やり布団に抑え込んで寝かそうとするとしばらくはおとなしい。10分もしないうちにまた起きる。私の右側から左側に移るだけだったり、右から左に行ってまた右に戻ったり、際限なく繰り返す。そのうちこちらはすっかり目が醒めてしまって、お湯割りの焼酎なんか舐めながら本を読んでいる。それが3時過ぎて4時になるとコトンと寝てしまう。いったいなんなのさ。私はもう目が冴えて眠れない。風邪だから十分の睡眠が必要なのに。いつからこうなってしまったのか。玉三郎は素直でやさしい雄猫だったのに。人間でいえばもう90歳近いらしい。いわゆるボケ症状?でも、顔見ると目つきもはっきりしている。普段は取り立てて弱った風もない。猫の心理に詳しい人、助けて。

2012年2月8日水曜日

目の中に入れても痛くない

最近左目がしょっちゅう充血するので、眼圧が高いのか、傷がついたのかと心配していた。友人が緑内障だと言うので、同年齢の私もなにかあるに違いない。昨日買い物ついでに眼科医に行った。近所の人がここなら空いていて待ち時間が少ないと推薦してくれた医院。空いているのが果たしていいことかどうかはさておいて、待つのが嫌いな私はそれだけでそこに行くことにした。行ってみるとなるほど、私の前に一人しか患者さんはいない。もっとも見るからに新しい建物で、隠れた名医でまだ世間に知られていないのだろうと勝手に解釈。すぐに呼ばれて視力検査、相変わらず良く見える。いろいろ症状を話すと白内障、緑内障などの検査をしたけれど、異常は見つからない。ただ、目の中にゴミがある。拡大してみると入っているは入っているは、まず髪の毛が2本、ネコの毛らしいものが2本、抜けたまつ毛が1本、計5本もの毛がはいっていた。「なにか動物飼っていますか」との答えに「はい、猫を沢山」とうれしげに答えたのには反応なし。ああ、この人猫好きではないのだとがっかりする。猫好きならそこで「ほう、何匹ですか」とか嬉しそうに聴いてくるのに。がっかり。別に眼科医が猫好きだとどうなるのかというものでもないけれど、やはり同好の士であって欲しかった。とは勝手なこちらの思い込み。ずいぶん以前から目の調子が悪いと思っていたけれど、これも自分自身の思い込みかもしれない。私くらいの年齢になると、白内障、飛蚊症などの病気が出てくるのが当たり前だと思っていたから、自分もなにか病気があると思っていた。よくよく考えると充血とショボショボする以外なんにもなし。先日の人間ドックの時にもすべて異常なし。自分で病気をこしらえるのはよそう。そもそも、そうすることが老化というのかもしれない。

2012年2月7日火曜日

絶不調

日曜日まではなんとか持ちこたえていたけれど、気力がなくなってパソコンに向かってもボーっとして投稿お休み。なんでこんなに疲れたのかと考えたら、それはノラのせい。この冬中、ノラがお腹すかせていないか、寒くはないかと心配で夜中まで起きていて、早朝から目覚めてカイロを温めて本当に自分でもバカだと思うくらい面倒みていた。その結果、ノラはガールフレンドの三毛とぬくぬくとこの冬を乗り切った・・・かに見えた。でも世の中そう甘いもんじゃない。最近でかい白猫が登場。尻尾だけ黒い。やはりノラ猫と思える。体格からするとうちのノラは勝ち目がない。でもノラは知恵も三毛とのかたい絆もあって、幸せ度は高い。ところが、白が来てからせっかく私が建ててあげた豪邸に住めなくなってしまった。三毛もこない。一体どこで暮らしているのかしら。ときどき現れては情けない顔をして餌をおねだりしていく。本当はこの週末スキーに行きたかったのに、体調不良とノラの心配で行けそうもない。ノラは長年ノラをやっていて生き延びてきたのだから、私が2,3日いなくても、ちゃんとほかのうちにも保険をかけてあることくらいわかっている。だからスキーにとおもっていたけれど、体がドヨンとして動かない。本当にたるみきっていたから、顔はむくみ脚は動かない。これで過激なスポーツやったら怪我するぞ、とうちなる声がする。毎年かかさずやってきた唯一のスポーツだから一年でも休みたくはないけれど、行けば元気になると思うのは若い内だけのこと。なんせ、部品が古い。デメルの猫の舌チョコレートを2枚、それでやっと元気になってパソコンに向かっている。ついでにもう一枚。ああ、きりがない。

2012年2月4日土曜日

石ころアートのたまさぶろう

岩手県在住の石ころアートのアーティストが造ってくださったたまさぶろうです。表情がそっくりでビックリ。写真を数枚送っただけで、性格まで読み取ったようで、たまのそのものみたいに思われます。akieさんというお名前で、依頼してから写真を送ると、イメージに合った石ころ探しから始めるので、すぐには出来ませんが本当に素晴らしい出来映えで、たまもさぞ嬉しいことと思ったけれど、本人は関心がないみたい。akieさんのお名前は最初のaが大文字です。galaxy の文字変換がよくわからないので、あきえさんごめんなさい。

2012年2月1日水曜日

やる気が出ない日

今朝起きた時から体調今一。足の火傷の跡がやっと落ち着いて、久々にスニーカー履いて散歩でもすれば元気が出るかと思ったけれど、全然効果なし。昨日は華麗なるトリオ・・・実は練習に入る前に近所のカレー屋さんでカレーランチを食べるのが習慣になっているトリオ・・・の練習を元気にこなしていたのに、今日は全くダラッとしてしまらない。思いつくのは今朝明け方からたまさぶろうが異常に元気で、早朝に起こされたからか。まさか地震の予知ではないと思う。今ヤツはすやすやお休みだから。しばらくうだうだしてから思い出した。昨日ステージ用に注文していた靴が届いていたことを。履いてみたら少しきつめなので、これを履いて一時間足が痛くならなければ返品しない、痛くなったら返品しようと考えた。昨日は一時間大丈夫だったので、きょうも問題なければそのまま購入しよう。ちょうどゴールドとシルバーの中間くらいの色で、後ろに大きなリボンが付いていて、すごく可愛い。靴を見たら少し元気になった。先日演奏依頼のあったブラームスの2番目のソナタ。弾き終えた時点で痛くなければOKとしよう。演奏時間は約20分、少し短いけれどそこまでもてばあとは大丈夫かな、と言うわけで履いて練習を始めた。弾きながらチラチラと靴を眺める。これに合うドレスを買おうかな。春らしいパステルカラーのドレスが見つかるといいな。初めのうちは練習に身が入らない。けれど、ブラームスのソナタの中で一番好きな2番。ブラームスの生涯で一番幸せな頃に書かれたという美しい曲は、弾いているだけで幸せになれる。何やかやと反復したり指使いを考えたりして一時間。足は痛くならなかった。これからドレスを捜す楽しみが出来て、やっとやる気を奮い立たせる。そのうちに本気で弾き始めたらしめたもの。時々邪道から入って行くこともあるけれど、人間そうそう毎日元気なわけではないから、これもありでしょう。