シューベルト「ロザムンデ」
ヘンデル「水上の音楽」
ベートーヴェン「シンフォニー7番」
ヴィオリストの東義直氏率いるところの下高井戸の住人で結成されたしもたかフィル。地元の小学校を拠点にして、練習やコンサートをやってきた。そして毎年一回、代々木のオリンピック記念青少年ホールでの定期演奏会が開催される。それにしてもアマチュアといえども、オーケストラを運営することは並大抵のことではない。演奏のことはもとより、楽譜、練習場所の確保、主に地元の小学校であってもいろいろ気を使うことが多いと思う。団員の確保や連絡、費用のことなど、それを請け負っているのが奥様のの志保さん。すべてのことを楽しそうにこなしていく。「こういうことが好きなんです」と笑いながら、どんなことにも笑顔を絶やさない。すぐに飽きてしまう私などは到底できるものではない。彼女は優れたヴァイオリン奏者なのに、ここでは裏方に徹している。その代わりお弟子さんを育てて、演奏に加わらせている。10歳くらいのかわいいお嬢さんが堂々とベートーヴェンのシンフォニーを弾く。大人はとてもかなわない。全部頭の中に入っているらしく、少しも間違えない。冷静沈着、将来が楽しみです。そうかと思うとリタイア後の楽しみに悠々と弾く人や、音大の学生さんが勉強のためになど、さまざまであるけれど、皆心から楽しんで弾いているのがうらやましい。広いホールにお客さんが少ないのが残念だけど、初めて行ったころに比べ、格段の進歩。初めは人数もいない、技術も足りない、がちゃがちゃだったものがどんどん良くなっていく。これがアマチュアオケを育てる楽しみなのだろう。今日の水上の音楽は普通ホルンが吹くところをトロンボーンで吹いたり、アマチュアならでのメンバーの不足を補って、自由に演奏できるのが強み。ピアニストがティンパニをたたいていた。私もヴァイオリンが弾けなくなったらいす運びでもしよう。東さんのおおらかな性格が反映して、明るいいいオーケストラになっている。
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