2012年11月10日土曜日

自家製フォーマルドレス

知人の披露宴に出るためにドレス探しに余念がなかったが、ついに見つからず。10月に入ってから数軒のデパートや専門店を回っても、どれも気に入らない。だいたいフォーマルドレスなるもの、どこへ行ってもほとんど変わり映えしない。もっと個性的なものをと思って、ブランド物のコーナーにも行ってみるが、すべて気に入らない。そもそも披露宴に禁忌はあるのかと売り場のベテラン店員に訊いたら、座ってひざが隠れる丈、露出を少なく、それ以外は有りませんとのこと。それならもっと奇抜でも構わないかと、有名デザイナーの店を覗いてもめぼしい物は無い。そのくせ、普段コンサートに行くときなどによさそうなものが目につくと必ず買ってしまうので、だんだん家計も逼迫してきた。今回なんの気なしに買ったベルベットの上着。これに薄物のスカートを組み合わせてみたらどうかしら。はるか昔の森英恵のドレスが押し入れに眠っている。太ったので着られなくなったのだ。上半身はベルベットの黒、スカートは絹の黒地に鮮やかなブルーで大きく染めてある大胆な物。それを手に取って眺めているうちにアイディアがわいた。やおら鋏を取り出してジョキジョキとスカートを切り離す。ロング丈だからかなりの長さがあるので、ウエスト部分をベルベットでパイピングして、そこに肩ひもをつけてワンピースにしてしまった。床上30センチくらいのカワイらしいワンピースの出来あがり。そのウエスト付近を幅広のカラーゴムバンドでシェイプする。その上からベルベットの上着を羽織ると、なんと、ステキな個性的な衣装となった。スカートは上質のものだから、ブルーの色も鮮やか。これならハイソな奥様方のお金のかかった衣装にも負けないほどのインパクトがある。見栄をはりに行くのかと自問自答したら答えは「その通り」。みすぼらしい思いをするのはいや。それに合わせてシルバーとシャンパンゴールドのコンビのハイヒールを買う。さてネックレスは・・これもどこへ行っても面白くない。なら作ってもらおう・・と言うわけで注文して、只今制作中。フォーマルウエア一着分で靴とアクセサリーを買っても沢山おつりがくる。私はなんてつつましいのかしら。でも、その前にさんざん買い物をしたのを思い出すと、ギャーッと叫びだしたくなる。

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