2012年11月26日月曜日

ギャラリーは閑古鳥

いよいよ雪雀連のメンバーによる作品展が始まった。今日の午後は私がギャラリーに詰める当番だったので、雨の中、よろよろと出かけた。冷たい雨はだんだん強くなって、世の中真っ暗みたいな嫌なお天気。こんな寒い日にわざわざ見に来て頂くのは恐縮だけど、物好きな身内がいて「はい、差し入れ」なんか言ってあったかいコーヒーなどが運ばれてこないかなあと妄想していたけれど、あいにく誰も来ない。そうだよね。素晴らしい作品がならんでいるならいざ知らず、私の猫の絵がいるようでは。でもね、搬入に立ち合わなかったので知らなかったが、保坂純子さんの素晴らしい人形が真っ先に目に飛び込んできた。買えば何十万もする大御所の力作が異彩を放っていた。その隣は童話作家の田畑精一さんの絵本の原画。彼の作品の「おしいれのぼうけん」は数多くの根強いファンがいるという。又隣にはNHKのマスコットキャラクターのどーも君がある。これは安彦よしこさんの作品。息子の岳ちゃんは生まれた時からの生粋の「雪雀連」っ子。真正面に展示されているのはアニメ映画の監督、故岡本忠成氏の油絵。だんだん下がって私の描いた白猫の絵。みなさん褒めてくれるが、私は絵を見る目があるから、やっつけ仕事はすぐ見抜く。これは時間をかけないで適当に描いた見本のような作品。色はきれいだから、ぱっと見にはインパクトがあるけれど、よく見れば基本の音階も弾けないでパガニーニを弾くようなもの。以後、絵を描くのはご遠慮しよう。それにしても退屈。閉店30分前頃、一人の男性が入ってきた。飛んで行ってお出迎え。しかし、その人は恐縮した様子で「あのう、何々画廊はどこでしょうか」なに!道を訊きに?誰がしるもんか、と思ったら一緒の当番のさとやんが親切に教えてあげている。お礼に一回り見るくらいの事はさせようと「どうぞ、ご覧になって行ってください」と招き入れようとしたら、「いやあ、もうすぐお終いで、今日はパーティーがあるので」と言ってそそくさと出て行ってしまった。けち!一回りしたって1分とかからないのに。

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