2013年2月13日水曜日

家事の名人

パソコン名人のHさんは家事の名人でもある。私は家事の(も)落ちこぼれ。名人はあまりのうちの汚さについに堪忍袋の緒がきれて、先日パソコンのメンテナンスに来たあと何をしているのかと思ったら、パソコン脇のシンクを磨き始めた。みるみるうちにシンクは新築の時と同じくらいきれいに磨き上げられていた。今日はパソコンの用事もあったけれど、主な目的はうちの猫部屋と称するレッスン室以外の居住区、要するに生活空間の汚れ果てた方の部屋のカーテンの洗濯、エアコンや加湿器のフィルターの掃除など、あまりと言えばあんまりな汚れた部分の掃除を手伝ってくれた。というよりほとんど私の出る幕はなかった。彼がうちで作業をするとき、カーテンの埃や舞い上がるチリに悩まされていたらしい。長い付き合いだから今まで15年、じっと耐えてきたらしい。この期におよんでついにこのままにしてはおけないと思い立ったら百年目。目に付くところを次々ときれいにし始める。それでも礼儀正しい人だから、個人的なところは見て見ぬふりをしてくれるけれど、次々に汚いフィルターやカーテンを見せられると、ぐーの音も出ない。昨日姉にも叱られたのと重なって今日は私もやっとやる気になってきた。それにしても家事はキリがないと言ったら名人曰く、一度にやらないで曜日や日を決めて部分的にやっていけばいいのだから、カレンダーに予定を書き込みましょうと言って、私のGoogleカレンダーにせっせと登録している。それを横目で見ながら、生まれてこのかた、家事を真剣にやったことがないことに気づいた。優先順位をつけると仕事、食事、遊び、家事となる。忙しいというのは口実で、汚い物は見たくないというまったく生活感に欠けた所からこんなによごれてしまったのだ。ひとつでもきれいになると他の場所の汚さがやたら目に付く。毎日パソコンで一日中仕事をしているにも関わらず、名人は実によく体も手も動く。聞けば料理もかなりやるらしい。猫用のドアの穴をスイングドアのようにしてもらったけれど、それもノートにきちんと設計図様の物が書かれていた。仕事も丁寧で、細かく切り込みを入れたり、アイデアが次々とわくらしい。要するに家事も頭脳プレーの一種だから、脳みその出来が違うらしい。こんな「お嫁さん」をもらいたいものだわ。

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