2013年2月24日日曜日
おいしいコンサート
お父様のお誕生祝いにコンサートをしてあげたいという殊勝なお嬢様(元?)からの依頼を受けて青山のすてきなマンションの一室でヨロヨロと弾いたモーツアルト。弦楽トリオの編成で、モーツアルトの数あるデイベルテイメントの中でも異彩を放つこの曲が好きで、久しぶりに弾けて幸せだった。願わくばもう一つのダントツ好きなホルンの入ったK563もどこかでもう一度弾きたいと思っているけれど、もう無理かなあ。プログラムは他にピアノソロでショパンが2曲、チェロとピアノでフランク「ソナタ」この曲は普通ヴァイオリンで弾くのでヴァイオリンの曲をチェロが横取りしたのかと思っていたが、大きな誤解で、元はチェロのために書かれたらしいということを、つい先日聞いてびっくり。ヴィオラソロで日本の歌。お客さんも一緒に歌い、その後はモーツアルトの「メヌエット」をヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノの4人で弾き、トリはチェロ独奏でポッパー「ハンガリアンラプソデイ-」聴衆はごく親しい方たちのみ、お父様も終始ニコニコと楽しんで下さっていたようで、本当に和気藹々のコンサートだった。コンサートの後は銀座からお寿司屋さんが出張してきて握ってくれたお寿司をいただく。これはもう至福の時。食い意地の張っている私はこれにつられて演奏を引き受けたようなものだから、にんじんをぶら下げられて走る馬と変りはない。これがなければ誰があんな難しい曲を選ぶものか・・・と言っても自分で選んだことに気がつく。苦労しないと餌はもらえない馬の心境ではあるが、寿司の美味しさは馬にはわかるまい。ウフフ、これは人間の特権。ところがお客様の中に鍼の先生がいて、私の脈を診て言われてしまった。「あなたは食べ過ぎです。お腹がいっぱいでも見ると我慢が出来ない。食べてしまうでしょう」わー、どうしてわかるのかしら。そのとおり。でも今のところ大変元気ですと言われほっとする。だって私の元気の源は食べることですから。
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