ガブリエル・フォーレ没後90周年
三つの無言歌 作品17
舟歌 作品26
即興曲 作品31
そこから作品36,42,63,62
休憩後は
歌曲集 優しい歌 作品61 テノール独唱 安冨泰一郎
前奏曲 作品103
この後 作品104,102,119
浜離宮朝日ホール
フォーレの作品だけのコンサート。
これはいかがなものかと思ったけれど、二葉さんの独特の世界に引き込まれて、素敵な夕べになった。
作品の若い順から並べられたプログラムは、二部の最初に歌曲を入れて変化をつけている。
初めの方は曲も単純で、二葉さんもやや堅くなっていたようで、それを感じながらすぐに眠ってしまった。
これはコンサートでの私のいつものパターン。
最初は会場の響きになれず、本人も上がっているから聴く方も辛い。
私も演奏する者の端くれとして、気持ちが分かるだけに、こちらもドキドキする。
有名な世界的な音楽家であっても、やはり初めは調子が出ない。
目が醒めると、演奏者はすっかり自分の世界を作り上げていて、非常に面白くなっている。
特にあがるので有名な某ヴァイオリニストの時は、眠ることさえ出来ないから、開演時間より少し後に行く。
ただ、その自分を取り戻していく課程も見ていて面白いから、調子が良くなってからだけ聴くのもどうかと思うけれど、人のせいでドキドキするのはあまり好まない。
これは考えように依っては非常に失礼なことかも知れないが、私はやはりご当人が一番良い状態の時に聴きたいと思っている。
聴衆も一緒になってコンサートを作り上げて行くと言う考え方なら、初めから眠らないで聴くべきだけれど。
どう言っても弁解がましいので、この辺で。
二葉さんは非常に上品で、美しい。
落ち着いているようでも、やはり初めの曲は音が堅く、やや単純な感じがした。
これは曲のせいでもあるかもしれない。
しかし、二部になってどんどん自分の世界に入っていくのが見えてくると、俄然面白くなってくる。
ステージの上には二葉さんというより、精神の塊がスポットライトを浴びて存在しているような・・・文才があればなあとため息が出る。
本当にそこだけ、光が射していた。
背筋を伸ばし、いかにも育ちの良い物静かな女性が、これほどのパワーを持っているなんて。
しかもご高齢にもかかわらず、衰えることのないテクニックと上質の音、演奏スタイルは、正統派の強み。
今日使用のピアノは、ベーゼンドルファー。
私もこのピアノはとても好きで、スタインウエイほどキラキラしていない代わりに、いぶし銀の音がする。
私がお金持ちなら、是非欲しいピアノなのだ。
ところでお詫びです。
昨日の投稿は大失敗で、実はパソコン内の写真をパソコンメールでこのブログに送信したらどうなるかと思って送ってみたら、結局写真は消滅、編集も消去も出来なくなってしまいました。
「windowsメールから送信」という謎のタイトルだけ残ってしまいました。
タイトルを見て、覗いて下さった方が大勢いらっしゃるようで、ごめんなさい。
中身はもぬけの殻なんです。
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