2014年11月14日金曜日

ドアが開かない

大井町線沿線の美容院に行くのに通過するのが、九品仏駅。
この駅は昔から変わっていなくて、プラットフォームが短い。
敷地の関係や乗降客の人数などもあって、中々大きく出来ないらしい。
今の車両編成にしては、ホームが短すぎる。
電車がホームからはみ出して踏切の中で停車するので、1両だけドアの開かない車両が出て来る。

いつも思うのは、なんでこの車両のドアだけ開かないのに慌てる人がいないのだろうという疑問。
皆がこのドアが開かないことを、知っているわけではない。
この路線に初めて乗る人も居るわけだし、外国人ならドアに書かれた「このドアは九品仏駅では開きません」という注意書きも理解出来ないと思うのに、今まで乗った限りではドアを叩いて「開けてくれー」と叫ぶ人も見かけない。
他の駅にもその注意書きがあるのだろうか。
車内アナウンスも、駅に近づいたときに日本語で一度だけ。

降りようと思ってドアの前に立っていて、そのまま出発されたらビックリすると思うのに、そういう人も居なさそう。
東急線の七不思議。
あとの6つがあるかどうか知らないけれど。

イタリアに女性4人組で旅行に行ったことがある。
史上最強のメンバー。
毎日毎日笑い転げる弥次喜多道中だった。
イタリア語が話せる人は居なくて、少々英語が話せるくらい。
それでも、やりたいこと食べたいこと見たいところ、全て満足して帰って来た。
メンバーの中に面倒見が良い人が居たのと、後は度胸が据わっていたのが快適な旅につながった。
初めてのイタリアで言葉も通じず、戸惑うことだらけでも、毎日現地の人に助けられて目一杯楽しんだ。

イタリアで初の両替をするために、銀行に行ったときのこと。
銀行のドアを開けて次々4人が入っていった。
ところがドアは二重になっている。
次のドアを開けて中に入ろうとしても、2番目のドアが開かない。
押しても引いても開かない。
大騒ぎしていたら中からこちらを見て笑っている人達。
その中の1人がドアを閉めろと身振りで言っている。
指さすのは外側のドア。
4人いっぺんに入ったものだから、外側のドアは閉まらない。
どうやら外側を閉めないと、次のドアは開かないらしい事にやっと気が付いた。
なるほど、セキュリティーが厳しい。
銀行強盗が入っても、ドアが二重になっていれば、入るときにも逃げる時にも手間取ってしまう。
礼儀正しい人でないと強盗も出来ない。

無事に両替も出来て、その後の旅はこの上なく面白く、いまだに語りぐさになっている。
今日、ドアの開かない車両に乗っていて、思い出した。

このイタリア旅行記はこのブログを書き始めた初めの頃、2010年に投稿してありますので、気が向かれたら読んでみて下さい。
その頃のペンネーム(ネット上ではなんと言うのかな?)は、「猫魔」
良い名前だと思って有頂天になっていたら、検索の結果、ものすごい数が出てきて、あえなく沈没しました。

























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