たまさぶろう、もうすぐ19才。
毛並みもめっきりバサバサになって、触るとゴロゴロ毛玉だらけ。毛繕いをしないらしい。
ブラッシングを嫌がるので、よほどでないとかけない。
他の雌猫たちはビロードの手触り。
男はいつでもダメねえ。
猫の19才は人間ならとっくに100才越えで、生きているのが不思議なくらいだけれど、まだ目も輝いているし、声も確か。
でも、やはり時々死んだふりして私を驚かせる。
少し忙しくて面倒見てやれなかったときには、具合が悪くなってエサも食べない。
数日食べないから胃の中が空っぽで、気持ちが悪いらしく水を吐く。
食べ物がないので泡のような吐瀉物。
慌てて様々な缶詰を買い込んで、ご機嫌取りながら「猫なで声」でなんとか食べて頂くようにお願いしている。
それに乗じて、雌猫どもも、ハンガーストライキ。
カリカリしか食べない彼らは、1種類では飽き足らず、何種類も用意して置かないと、臭いを嗅ぐだけでプイとどこかへ行ってしまう。
それで夜中にパソコンに向かって、色々検索。
どのカリカリを食べて頂けるのか迷いながら、通販で注文している。
やっと届いて蓋を開けると、大概お気に召さない。
ようするにお腹が空いていないらしい。
日がな一日寝ていればそうだよね、お腹なんか空かないよね。
でも、私は寝ていてもお腹が空くから、その辺が分からない。
それなのに人の顔を見るとお腹が空いたフリをして、ニャーニャー喧しい。
まったく、猫ってやつは!
最近急激に衰えがきているたまさぶろうは、寝てばかり居る日もあって、もうダメかと思えば少し良くなって元気な日もある。
人間でも100才位になると、2日寝て2日起きてみたいな人がいたけれど、ああいう状態なのかも知れない。
この先どんなことが起きるか分からないので、少しでも悪い時は病院に入院させて点滴をする。
入退院の間が、だんだん短くなってきている。
5年ほど前に具合が悪くなったときに検査したら、腎機能の4分の3がダメになっていると言われた。
それで、もの凄い量の水を飲む。
出るものも大量で、夜中にトイレが汚れているとその周辺で用足しをしてしまうから、防水シートをぐるりと置いておく。
彼の晩年が始まったらしい。
この先幸せに暮らして欲しいから、イスをとられても粗相をしても「たまは良い子だ」と言ってあげようと思っている。
元気なときには時々カッとして叱ることもあったけれど、この期に及んではもう叱ることも出来ない。
それが悲しい。
夜中に傍で寝て居るかと思うと、目を開けてじっと天井を見あげている。
一体なにが見えるのだろうか。
お母ちゃんが迎えにきているのだろうか。
外のノラ猫は3匹になって、食べる事食べる事。
一度に、缶詰を二缶とカリカリをバリバリとかみ砕く。
小気味よい食べっぷり。
彼らのために宅配便のお兄さんがフウフウ言って、大量の猫缶を運んでくる。
たまもこの位、いや、この半分でも食べてくれればいいのに。
今年の冬が越せるように祈っている。
19歳! それはすごい。
返信削除よく長く生きてくれましたね。何匹も猫のお世話をしてきたnekotama様だから、はらはらしながらも静かに見守っているのでしょうね。 たまさぶろうちゃんも最後まで幸せな猫生でありますように。
おっと、老老介護だなんて、nekotamaさん、まだまだ若いですよ。
返信削除意地悪ばあさんになるのは、もっと先ですよお。(^-^;)
婆さんは事実だし意地悪も得意だし、わたしゃ、立派に意地悪婆さんですよ。おほん
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