2014年11月15日土曜日

Festival of 2 Cellists   Vol.8

かつて、長い間「古典音楽協会」で一緒に演奏していた藤沢俊樹さん。
ハンガリーのチェリスト、ラースロー・メゾさんとの共演も8回目。
ハンガリーの人は日本人と同じで、姓が名前の上にくるらしい。
しかし、欧米の習慣に合せるため、名前が先に来る言い方もあるから、どちらが姓でどちらが名前かよく分からない。
ロンドンアンサンブルのヴァイオリニスト、タマ-シュ・アンドラ-シュはタマ-シュが名前、アンドラ-シュが姓。
以前一緒にアンサンブルをしたハンガリー人が、マテ・ギョウゾウと言う人で、誰が教えたのか、「マテ」というところで、手を前に出して「待て」のポーズをするので笑った。
この人も日本人であれば「ギョウゾウ」が名前みたいに思える。
行増みたいな名前もありそうな。

話がそれてしまったけれど、藤沢さんとメゾさんはもう何回も一緒に演奏しているし、2人とも大変テクニシャンだから、すごく面白い。
同じような旋律が交互に出て来ると、それぞれ腕の見せ所。

ヘンデルーハルボルセン「パッサカリア」
日本         「さくらさくらによる幻想曲」
宮城道雄       「春の海:藤沢俊樹編曲」
ロッシーニ      「デュエット」
グリエール      「10のデュオより」
ポッパー       「組曲」
                  杉並公会堂小ホール

このところ、何回か日程の都合がつかず、久々に聴く事ができた。
2人とも見た目殆ど変化はなく、若々しく飄々としている。
お互いにとても信頼し合っている様子が見える。
こうして何回も一緒に、コンサートを続けるのはどれほど大変な事か良くわかっているから、このお二人は得がたい相棒を見つけたものと思える。
音色も良く似ている。
さて1曲目のハルヴォルセン。
これは本来ヴァイオリンとヴィオラがオリジナルだから、ヴァイオリンパートをチェロで弾くのは、信じられないほど難しいと思う。
ヴァイオリンで弾いても難しく、かなり高い音が出て来るヴァイオリンパートは、若いラーズローさんが受け持った。
いくらテクニシャンであっても、これは手強い。
初っぱなだからまあ、目(耳)をつむって。
2,3曲目は日本の曲。
聴いているとハンガリー人というのは親戚?と思える様な自然な演奏で、欧米人が日本ものを弾く時の、違和感はまったくない。

休憩前は二人とも緊張していたらしく、音程とリズムのずれも聞こえたけれど、休憩後の後半は見事に融和して、チェロならではの豪快さ繊細さを存分に聴かせてくれた。

昔私の家で弦楽四重奏の練習をしていたら、当時飼っていた猫がチェロの前に陣取って離れない。
聞くところによると、チェロの音は他の楽器よりも、α波が沢山出るのだそうだ。
二人の音が一つになると、到底2台の楽器とは思えないほどの迫力となって、音に包まれる幸せを堪能させてくれた。
























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