2020年12月27日日曜日

ご飯はマジック

暮れに頂いたのはわかめ、海苔 、筍、山椒など。日本の昔からの食べ物。私は基本的には夕飯は主食抜きだから、それらのもので薄い焼酎のお湯割りをちびちびと飲む。あまりにも薄いお湯割りだからほとんど白湯に近い。

今日の献立は生湯葉に山椒の実の塩漬けをちらして、あとは筍の煮物と茹でたさつまいも、生わかめ。とても簡素な食事だったから食事をした気にならない。全部酒の肴みたいで。最近は少しでも食べすぎると胸焼けがするから、夜はなるべく肉食は避けている。それでも時々無性に肉類が食べたくなることがあって、久しぶりに食べると美味しすぎて食べすぎて太りすぎて。

今日は食べる量はいつもと同じくらいなのに、なにか物足りない!と思ったら、ご飯がない。これらの惣菜はご飯がないと締まらない。ご飯と一緒に食べればこの上なく美味しいのに、ご飯なしだと野菜というより野草を食べているようで。日本人はご飯という素晴らしいものを発明したので、簡素な食事でも美味しくいただけるのだとこの歳で今頃になって気がついた。特に筍は油揚げと一緒に御飯に混ぜて食べると最強。

それなのに私は昔からご飯よりパンが好きだった。演奏旅行でアメリカに一ヶ月半ほど行っていたけれど、そのときには全くご飯が食べたいとも思わなかった。時々中華料理の店に入ると、日本人だからと言ってご飯を出してくれるところもあったけれど、あまりありがたいと思わない。中華のご飯はお米が違うし、私はパンが好きだからパンで十分なのだ。よく海外に行くのにレトルトのご飯やフリーズドライの味噌汁を持っていく人がいるけれど、なんで?向こうに行けば向こうの美味しいものを食べればいいじゃない、と思っていた。

大家族で育つと、自分の好きなものだけ食べるというわけにはいかなくなる。目の前のものを食べなければ他の兄弟に食べられてしまう。好きの嫌いの言っていられない。食べなくても誰も気にしてくれない。食べたくないなどと言おうものなら、兄弟が「あ、そう」と言って持っていってしまう。私の母は私がやりたくないといえば絶対に強制しなかった。「ご飯が食べたくない」といえば「じゃあ残しなさい」「学校に行きたくない」といえば「じゃあ休みなさい」拒食症や登校拒否になる余地がなかった。

だから好き嫌いはほとんどない。強いて言えば人参よりじゃがいもが好き、姉は人参が好きで、ジャガイモのサラダは私がじゃがいもを食べ、姉は人参を食べてうまくいった。大豆とごぼうの鉄火味噌は、私が大豆、姉がごぼうを食べてうまくいった。多勢がお互いに折り合いをつけないと、大家族は生きにくい。

パンが好きだというのも、その頃の食事はほとんどがご飯で、パンはたまにしか食べなかったからだと思う。珍しかったのだ。うちでパンを食べたい人がいると隣の駅まで歩いて買いに行かなければならなかった。まだ我らが街にはパン屋さんがなかったので。時々兄に手を引かれパンを買いに行った。途中に進駐軍のキャンプがあって守衛さんが門の前に厳しく立っているのが怖かった。パンを買いに行く途中、私はその守衛さんの前でおもらしをしてしまったことがある。兄が「ほら、兵隊さんがこっち見てるよ、叱られるよ」と言ったけれど、笑いながらだから冗談だとわかった。それが返還されて日本の警察学校になった。今でもその門の前を通るたびにそのことを思い出す。

幼かったから恥ずかしさはなかったかと思うけれど、鮮明に覚えているので自尊心は多少傷ついたのかもしれない。それよりも、これから先そんなことがあったらどうしよう。あははと笑ってごまかそう。でも漏れない下着のコマーシャルで随分若い人たちが出ているのが気になる。本当にその若さで?と訊きたい。まさかね。こういうコマーシャルでも若くて美人が出たほうがいいのだと、変なところで感心している。なにも若くなくても、あんな美人でなくてもねえ。

足の痛みは日毎に軽くなってきている。日によってムラがあるけれど、昨日は痛くなる前と同じくらい歩けた。今朝は痛みはなかったけれど、時々休みながら歩いた。ここ数ヶ月の足の痺れはほとんどなくなった。片足立ちができるようになった。このまま良くなっていけばいいけれど、とにかく体重を増やさないことが一番大切なのだ。ほんの1キロ違っても症状が変わる。それとよく動くことが一番の薬。姿勢を保つのに努力がいる歳になった。だから当分夜はごはん抜き。

少しだけ努力をして体重を徐々にに減らしてきたら、足がぐんぐん良くなってきた。筋トレとセットにして、毎日の歩数を伸ばすことに成功した。けれど、意志が弱いからすぐに体重が増える。時々甘いものが無性に食べたくなってドカ食いすると、それまでの苦労が水の泡になる。じっと長い間我慢してやっと1キロくらい減らしても、ほんの少しの油断であっという間にリバウンドする。今まで何回こういうことを繰り返してきたことか。

ダイエットはかんたんだ、私は何回もできたのだから・・・といった人は誰でしたっけ?禁煙もダイエットも一度身につけたものを剥がすことは難しい。人はみな、欲望のままに生きたいので心の中ではいけないと思いながらつい易きに流れる。結局欲望が勝つか人としての良識が勝つかのせめぎあいの中で心を病んだりする。野生動物なら強いオスはボスになれるのに、人間社会では刑務所に入れられたりする。人は人間らしく生きようとして動物の幸せを捨てたので、今後はもう少し動物に戻ったほうがいいのではないだろうか。

そうすればもう会社勤めをしなくてもいい。無理に残業なんてクソ喰らえ!地面の落ちているものを拾って食べればいい。強いオスは何人ものメスをゲットできる。複数のメスに手を出しても週刊誌に書き立てられて、謝罪の場に引きずり出されずに済む。弱いオスは・・・これが面白いことに、強いオスよりもモテるという研究があるのだ。2,3番手はボスのいる中心から少し離れておこぼれのメスをいただくというわけで。弱いオスのほうが子孫を残す率が高いとか。うまくできている。

なんでこんな話になってしまったのだろうか?そう、私の足の痛みから。支離滅裂でまとまらなくなってしまったので、このへんでまた!










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