2020年12月9日水曜日

スーパーコンピュータ

 性能ランキングで世界一と認定された「富岳」がコロナ対策にも一役買っているらしい。

富岳氏によれば、乗り物のリクライニングの背もたれを倒すと飛沫感染のリスクが増えるそうで、飛行機だけでなく新幹線もバスも同じだという。こんなところまで感染の理由があるのだ。対面する電車の座席などは一番ダメなのではないか。人が人と向き合えないなんて世も末。そのうち猿のように、目があうと威嚇するようになるかも。向かい側の人がこちらを向くとフーッなんて齒をむき出す光景がアチラコチラで見かけられるようになるかも。おお嫌だ。人が進化?して猿になってしまえばコロナに感染しなくなるのではと、儚い希望を抱いている。そうなったら・・・シュールだなあ。

で、馬鹿なこと言っていないで、富岳はその他にもウレタン製マスクと不織布マスクを比べて、ウイルス飛散防止効果がより高いのは不織布マスクだとご託宣をされたそうで、スーパーコンピューターは現代のシャーマンとして人を導き始めた。

私の次兄の専門は数学だか物理だかわからないけれど、大学院時代は東海村の原子力研究所に通って当時のコンピュータを操作?していたらしい。帰ってくると興奮状態で私にその話をしてくれた。わけがわからない私はフンフンと鼻先であしらって聞き流していた。私のような子供に聞かせても理解してもらえないのに、10歳以上年の離れた兄は一生懸命説明する。

「すごく大きいんだよ、部屋全部がコンピュータなんだから」「へえー」ってなもので当時はコンピュータにデータを入れるのに長時間を要したらしく、度々東海村まででかけていた。これは子供の頃のうろ覚えだから、どういう状態なのかはっきりしないけれど、とても大変だったらしい。それなら人が自分でやったほうが早いじゃないかと密かに考えていたけれど、兄の嬉しそうな説明を聞いてあげるのは私くらいしかいないのだろうと思っていた。日頃無口な兄が嬉しそうなのは私も嬉しかったから。

そんなことが懐かしく思い出される。今や子供でも(この私でさえ)パソコンを使いこなす時代だから、そう言う話をしても実感がわかないでしょう。こんな便利なものはないと思うけれど、こんな怖いものもない。すべての個人情報がここに詰まっているかと思うと、これが悪用されたらと心配になる。もうすでに悪用されているかもと思う。

悪いことをすることに快感を覚える人は数多い。自分の額に汗して稼ぐことを信条としている私にしてみれば、ずるく立ち回ってお金を儲けてなにが嬉しいかと思うけれど、人をうまく出し抜いたことで自分の力を誇る人たちがいるのは確か。それも一つの頭脳労働だと思えばわからないでもないけれど、騙された人が不幸になって、それまでして自分だけ幸せになっていいものか。良くないっ!!!猿以下。比べたら猿に悪い。

それにしてもニュートンという人はすごい。当時コンピュータなんてものがなかった時代、今でも通用する物理の法則を考え出していたということに驚愕する。案外人の頭脳は電気ショックかなにか加えるとスパコンなみに働くのではないかしら。なにしろ使っていない領域がたくさんあるというから。

人は筋肉も脳力も限界まで使わないようにプログラムされているらしい。限界を超えると壊れてしまうのを防ぐためと聞いたことがある。だから火事場の馬鹿力みたいにいざというときにそれが取り払われると、おばあさんがタンスを持ち上げたりできるのだそうだ。限界点ギリギリまで能力を使えるようにしたら私だってスーパーマン、家の猫もスーパーにゃんになれる。


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