2010年4月2日金曜日

ドボルザーク劇場で赤っ恥

プラハでレーピンを聴いた時のこと。会場に着くと、なぜか、仲間と離れてしまった。自分の席を捜すと、その番号には老夫婦がちゃっかりと座っているではないか。あちらの方たちは、奥の席の人が遅れてきても、ちゃんと一々立ち上がって、通してくれる。それで、私がその奥の席に行こうとした時も、一斉に立ち上がってくれた。そして、老夫婦と会話。「そこは私の席です。ほら、番号があっているでしょう?」 隣の人も加勢してくれて、「ここはあなたの席だ」と言ってくれた。ご夫婦は立ち上がり、又皆立ち上がって、彼らを通した。やれやれ、席に落ち着いて見ると、なぜだか、私の連れたちが向かいのテラス席にいる。あら、なぜ、私一人が離れた席なの?     しばらくすると、さっきのご夫婦が会場の人を連れて戻ってきた。又、一斉に他の人を立ち上がらせ、私の席まで来ると、「あなたの席は向こうです」といって、テラス席を指差す。なるほど、チケットにはその旨印刷してあった。その人と私が退場するとき、又一斉に人々は立ち上がり、又本来の席の所有者が入っていく時に、又立ち上がり、さて、何回立ったでしょうか?  やっと、自分の席に収まって向かいを見ると、さっきの老夫婦もこちらを見ている。手を振ると笑いながら手を振り返してくれた。どうしたの?と皆に聞かれ、顛末を話すと、思いっきり笑われた。

2 件のコメント:

  1. 「旅の恥はかき捨て」の
    国際的実践者?!

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  2. 旅だけではありません。日常でもかきすてです。

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