2010年4月25日日曜日

三浦敬三さん

スキーに行くので宅急便を手配。受付の女性が「スキーをなさるんですか」 いい年して・・と言外ににおわせながら。 だからどうした。あなた、私の滑りを知らないでしょう。見るわけ無いから言うけれど、飛鳥(あすかと読まないで)のようにさっそうと滑り降りる様を、見せてあげたいなあ。帰り際に「お気をつけて」と含み笑いされた。    数年前に廃止された、ザウルスという人工スキー場を覚えている人も多いと思う。何回かすべりに行ったのだが、ある時、コーヒーを飲んでいると、前のテーブルに小柄な銀髪の男性が座った。かなり、ご高齢と見たので、「お元気でいらっしゃいますね」などと話しかけ、ステキなウェアを褒めたりしていた。それは、めったに見られないほど鮮やかなブルーで、さぞお高いだろうと、下種のかんぐり。では、お元気で、お気をつけて。後ほどゲレンデで・・・ところが、その方のすべりを見た途端、冷や汗がタラーリ。とんでもない上手さ。いくら傾斜がきつくないザウスと言っても、リフトを降りると、大抵の人は上からコースを見て、人の込み具合でコースを考えたりする。その方は、一切止まらない。その颯爽とした姿は、さっきカフェで見かけたご老人とは、とても思えない。あまり素晴らしかったので、後でスキーの先生に話したところ、「それはたぶん三浦敬三さんだよ」と言われた。なるほど。長年スキーをやっていて、三浦敬三さんのお顔もわからなかったというのも、うかつでした。三浦さんは1904年生まれ、2006年に亡くなられた。99歳でモンブラン滑降を果たされた。毎日のトレーニングを欠かさず、生涯現役を貫いた、稀に見る幸せな方だと思う。  ほら見なさい。宅急便の受付さん。私だってもしかしたら9・・・無理か。

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