コンサートといっても聴き手は自分たちだけ。ピアニストの勉強会を、毎月それぞれの家を回りもちで開く。声をかけられて、参加。学生時代から優等生グループだった3人。ヴァイオリンは私だけ。私は学生時代落ちこぼれで、先生の悩みの種だったから恐れ多いのだが、なぜか、よく誘われる。この3人の内の一人は母親の介護の真っ最中。もう一人はご主人が具合が悪い。それなのに、よくこの年で勉強すること。
私などは昨日小淵沢で遊びほうけていたので、全く楽器にさわっていないのに、ノコノコ出席。でも、どんな形であっても真剣に弾くのを見ていると、だんだん、申し訳なくなって、柄にも無く、本気になってしまう。弾く前にそれぞれ言い訳。どんな理由でさらえなかったか、どこが難しくて指が回らないか、など泣きが入る。聴き手のほうは、ゆっくり部分練習をしろとか、曲が長すぎるとか、もっと弾けとか勝手なことを言い合う。これも同級生だから、言えること。
ショパンのエチュードから始まって、ドビュッシー、シューベルト、ベートーヴェン、こんなに間近で聴けるなんて、贅沢だなあ。今度はバッハの無伴奏をの声に、思わず「じゃあイザイのバラードを弾く」と言ってしまい、ちょっと、後悔している。でも、ピアノ弾きがあの曲を細部まで知っているとは思えないので、そこが、救いかな。
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