2018年1月2日火曜日

箱根駅伝

暖かい部屋でぬくぬくと、他人が走っているのを見て楽しむのもお正月の恒例。
朝8時、一斉にスタートする若きランナーたち。
見れば、すっかり大人っぽい人もいればまだあどけない少年のような顔もあって、成人したとはいえどこか頼りない。
その青年たちが気力を振り絞って走る。

いつも思うのは駅伝の残酷さ。
自分のせいでタスキが繋げなかったとか、首位にいたのにドンドン順位が落ちてしまったとか、色々悲劇的なことがあるかもしれない。
そんな時、一生のトラウマにならないかとハラハラする。

今回、第一走者はダントツ東洋大学の勝ち。
姿が自然で力が抜けているので、これはいけると思った。
そのまま往路優勝につながった。
青学はあまりにも策を弄したというか、集団を抜けるタイミングでの行動がやりすぎだなあと思った。
ド素人の私が言うのもなんだけれど、ちょっと焦り気味。
もう少し待って、他の人を押し出せばよかったのに。
それが最後まで影響したけれど、30秒少しの差で2位だから優勝は狙える。

青学は最後の山道で走者の脹脛が攣らなければ、追いつけたかもしれない。
どちらにしても時の運もあるし、一生懸命走っている姿にちょっとホロリとくるものがある。
もし自分の息子が駅伝に出たいと言ったら、即座にやめなさいと言いたい。
ま、うちには猫しかいないので良かったけど。
一人で黙々と走るマラソンならやってみなさいと言うけれど、連帯責任のある駅伝は走ることと駆け引きと仲間への責任と、考えたら夜眠れなくなりそうで怖い。
今頃仲間に申し訳ないと泣いている学生がいるに違いない。
神奈川大学は3位をキープしていたのに、往路が終わってみれば後ろから数えた方が早い順位。
山の神が居なかったせいでとなると、山道の走者はいたたまれない気持ちになる。
可哀想。

とにかくご苦労さん。
今日はコンディションは最高。
風も穏やか、気温も寒すぎず快晴で視界は良好。
明日の復路の走者たちは緊張していると思うと、私達のコンサートの前の緊張を思い出す。
何ヶ月も前からドキドキ、どれほど練習してもし足りなく思える。
本番3日前には体が硬直して、ほとんど弾けなくなる。
練習が足りていれば、本番前日になるとピタリと治まる。
練習に不安があると本番までドキドキしてしまう。

なまじ自信があって本番まで落ち着いていると、いざその時に急に緊張が襲ってくることがある。
そういうときは最悪の事態となる。
もう収集がつかなくなって奈落の底へ・・・・
スポーツ選手も同じでしょう。

随分以前だったけれど、オリンピック選手たちが出発する時のインタヴュー。
どの選手たちも口をそろえて「楽しんできまーす」と言って、ニコニコして出かけたことがあった。
たぶん、その時の偉い人がリラックスして楽しめとか言ったのだと思う。
私は「おいおい、こんなことでいいのかい?」と思っていた。
お気楽に出来ることとは訳が違う。
そして、その時のオリンピックは軒並み惨敗だった。
楽しんでと思ったら、突然来る緊張の嵐。
そうなったら最悪と肝に銘じないと。

3月「古典音楽教会」の定期演奏会で4つのヴァイオリンの協奏曲の第2ヴァイオリンのソロを弾く。
第2ヴァイオリンのソロは途中難所があって、半ページ位続く。
第1ヴァイオリンよりも少し音が低く目立たないのに、音形が難しいという最悪のソロ。
12月の半ばからすっかり無気力になってしまって、あまり練習をしていない。
これはまずいと思うのに体が動かない。
しかもスキーシーズン。
1月2月はスキーに行く予定。
プロコフィエフのドゥオの約束もあって、そろそろ始動開始しないと。

         今、こんな感じでマッタリしてます。





















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