12月に忘年会をやったので裏を返して新年会。
いそいそと集まる中、一人だけ忘年会、今回と風邪でダウンした人が居て少し心配。
風邪とは言うけれど、あの飲ん兵衛が飲み会を続けて2回も欠席とは・・・
年をとると愚痴や健康の心配ばかり口にする人が多い中で、このグループは集まったときには徹底して楽しく会話する。
誰が決めたわけでも無いけれど、それぞれの人の病気の治療が終わってからそのことを知る事が多い。
リーダー的存在のKさんは、ある時期急に音信不通となった。
誰に訊いても彼女の所在がわからない。
1年が過ぎ、誰もが心配していたらひょっこりと姿を現した。
実は病気の治療をしていたとか。
ガン告知を受けた時、あら、そうなの?と思ったけれど、まあ、仕方がないかと思ったと言う。
聞けば恐ろしく痛い検査があるとか。
それをケラケラ笑いながら話す。
男は愛嬌女は度胸?
他のメンバーも似たり寄ったり。
あら、手術したの?まあ、知らなかったわ、なんて会話が。
私も乳がんの手術の前日まで仕事をして、ステージが終わってから「実は明日手術なの」と言ったら、主催者が絶句していた。
手術の2日後には、名古屋で10時間に亘る仕事を何食わぬ顔でしていた。
だから、私がガンだったとは未だに知らない人も多いと思う。
んなことないか、ここでさんざん書いているしね。
猫は気分がわるいと黙って押し入れに篭って回復を待つ。
そんな感じでお互い自分の辛さは他人に話さない。
そうそう、私もがん告知された時は、へえ!と言う感じだった。
看護婦さんが深刻な顔をして慰めてくれたけど、大丈夫、私は死なないと思ったし。
流石に夜ベッドに入ると考え込んだけれど、当時飼っていたモヤという猫が優しく慰めてくれた。
モヤは自分も病気で苦しんだから、他人の痛みもわかるらしい。
皆さん動物を飼いましょう。
彼らは、本気で心配してくれる。
子供のいる人は良いわねえ。
私なんかだんだん兄姉に死なれてさびしいわ。
そうねほんとよね、寂しいわよね。
こういう時に共鳴してくれる。
あらそう、私は大丈夫よ、寂しくなんかないわ、貴女も元気出しなさいなんて叱咤激励されたらムッとする。
ひたすら共感を現してくれるのが優しい。
前向きに生きなさいなんて背中ポンと叩かれたら本当にいやだわねえ。
人は落ち込むことがあっていい。
愚痴を言ってもかまわない。
ときにはおいおい泣くのも良い。
いつもいつも元気でいないといけないなんて誰もできるわけない。
暗いことを悪いなんて誰が決めた?
このメンバーたちも、それぞれ親の介護や自分の病気で大変なこともあるけれど、素直に受け入れる。
プラス思考とか言うけれど、自分の信じる道を真っ直ぐに深く進んできた人たちは、そんな言葉を必要としないくらい強い。
自分の人生を肯定しないでどうするの。
自分を愛さないで他人を愛することはできない。
このメンバーの中で1番若い人は、自身の仕事が忙しいのとご主人の赴任先が海外なので中々参加できないでいた。
最近ご主人が赴任先から日本に帰るので、今後は飲み会に参加したいという。
この会が始まった初めの頃に参加したものの、その後日本、ヨーロッパ、アメリカと飛び回っていたらしい。
そんなわけで、今後は少し人数が増えて賑やかになりそうで嬉しい。
女子会改め「男勝りの会」とでも言うほうが良いかもしれないけれど、芯は皆女性らしい人ばかり。
強さと優しさは表裏一体なのだ。
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