上の階の人から時々お総菜をいただく。
ジップロックのビニール袋にキッチリと詰めて、お主、ただ者ではないなと言いたくなる出来映え。
先日、近所に住む私の姉の家にバラを見に行った時に同行して、姉の淹れたコーヒーを一緒に飲んだ。
コーヒーの御礼と言って、うちと同じようにお総菜をいただいた時、姉は「素人の腕じゃないわね。プロだったのではない?」と言った。
今日、上からトントンと降りてきて、お裾分けを頂戴する。
今日はジャコの炊いたもの、野沢菜の炒め物。
その時に姉の「プロだったのでは?」という言葉を伝えたら「以前少しだけお番菜をやっていました」と言う。
関西系のひとなのだ。
腕前を認められたのが嬉しかったのか、もう一度、更にお味噌汁を鍋に入れてきた。
ジャガイモ、蕪、お揚げ、シメジなど具だくさんで、少し甘めの白味噌仕立て。
最近私は料理も億劫で、今日自分で作ったのはゴーヤーチャンプル。
葱、ゴーヤー、なす、シメジ、豚肉、卵の炒め物。
それにトマトやキュウリがあればと思っていたけれど、思いがけずじゃこや野沢菜が届いたので、急ににぎやかな食卓になった。
ジャコがあれば、やはり白いご飯。
いつも夕食はおかずを少々食べて済ますのだが、今日はご飯を食べることにした。
熱いご飯にジャコと野沢菜を盛って、ハフハフと食べると、日本のご飯ってなんて美味しいのかと思う。
これだけで済まそうと思えば後はいらないと思ったけれど、せっかく作った炒め物を食べないともったいないので、少しつまむ。
相手がプロとあれば・・・ちょっと悪だくみが浮かぶ。
最近私は、食事を作るのが面倒になってきた。
以前は激しく仕事をしていたけれど、その合間を縫って買い物も食事の用意もしていた。
一種の頭脳プレイだから、それも楽しかった。
スケジュールに合わせて買い物の予定を立て、休みの日に保存食を作り冷凍した。
仕事から帰ると、寒い季節はまずお湯を沸かす。
グラスに3分の1くらいウイスキーを入れて、お湯を注ぐ。
ホットウイスキーを一口飲むとホカホカしてきて、飲みながら鼻うた歌って食事の用意をするのは、少しも苦痛ではなかった。
むしろ、仕事の激しいストレスがそこで解消できた。
熱い夏には冷蔵庫で、ビールやワインをキリキリと冷やしておく。
夏のおつまみはまずキュウリ。
縦半分に切ってから、横3等分。
すこし大雑把だけれど、これに自家製の味噌を添える。
切りながらちょっと一切れつまむ。
冷たいビールを飲むと背中に羽が生えて、空高く舞い上がれそうな気分!
それから食事の支度。
冷えたトマト、豆腐や魚。
料理は好きで、食べるのはもっと好きで、大勢の人が押しかけて来てもいくらでも作れたのに、最近は本当に面倒くさい。
かと言って食べないかというと、相変わらず旺盛な食欲に忠実に沢山食べる。
しかも一品料理は好きではなくて、食卓に何皿も並ばないと気がすまない。
そこで考えた。
上の階の人が家族2人分作るのなら、少し多めに作って貰って買い取る、なんて事は出来ないかしら。
同じメニューで良いし、手間は殆ど変わらない。
うちに専用のお総菜やさんが居ることになったら、随分楽になるのではないか。
あまり近所付き合いはしない、他人の生活に深入りしないようにしているので、それも又面倒になるかも知れないけれど、一考の余地ありではないかしら?
近所付き合いは難しい。
親しくなりすぎて万一こじれでもしたら、近くにいるだけに具合が悪い。
その辺が上手く出来るかどうか。
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