2015年7月22日水曜日

そわそわ

ここ数日、日がワープする。
今日は水曜日、明日は木曜日なのに、すでに気持ちが金曜日に行く志賀高原の蛍に向いてしまっているので、なにをやっても上の空。
なにをやってもと言っても私のすることは限られていて、せいぜい掃除機をかける、洗濯をする、食事の支度をする、ゲームをする、散歩をする、nekotamaに投稿、そしてヴァイオリンを弾く。

明日が木曜日だというのが、そもそも気に入らない。
志賀高原に出発するのは金曜日。
明日にでも、もう出発できるのに、なんだって今週も律儀に木曜日があるのか。
たまには水曜日の次が金曜日でも悪くはないと思うけれど、そうもいかないらしい。
それで、私の中では、木曜日の予定が飛んでしまっている。

明日はどこで待ち合わせだっけ・・・予定を見ると、あら、もう1日先のことだったわ。
さっき、待ち合わせ場所の書いてあるメールを間違えて消去したと思って大慌て。
わあ!誰かに電話しなくては。

よく考えたら慌てることはない、明後日のことだったし、メールもちゃんと保存してあった。
荷物はもう詰めてあって、部屋の片隅に黄色い可愛らしい2,3泊用のキャリーバッグがまだかまだかと出発を待っている。
まだなのよ、もう少し待ってね。
それは自分に向けて言う台詞だった。

以前木曾の山の中を真夜中、車で走ったことがあった。
真っ暗な山中で不思議な光を目撃。
一体あれはなんだろうと思って車を停めて外に出た。
ふわりふわりと沢山の光が空間を漂っている。
人っ子1人居ない真っ暗な山中で、恐がりの私はいつもなら怯えると思うのに、その時は全く怖くなかった。
それよりも、その光の正体が気になって。

しばらく見ていて気がついた。
あ、蛍だ。

それ以来蛍を見ていない。

いつも冬に訪れる志賀高原。
初めて夏の志賀高原に行くことになった。
うば桜4人組。
定宿の志賀高原石ノ湯ホテルに宿泊。
そのホテルの少し奥に川があって、そこで蛍が見られると前から聞いていたけれど、忙しく働いている時には、そうそう出かけられるものではなかった。
やっと念願かなって蛍とご対面。
蛍さんたち、きっと出てきてね。
私はすごく運が良いと自負しているのだけれど、くじ運だけはどうしてもダメで、その事から考えると蛍が出てこない確率の方が高い。

会えなければ会えないで、酒豪女子のみんなとお酒を飲むという楽しみがある。
このホテルは、建物が古くて豪華ではないけれど、食事が美味しい。
小さいホテルだから、シェフも隅々まで気配りの利いた料理が出せる。

前の経営者が亡くなって、このホテルは閉鎖するはずだった。
後を継いでくれる人が現れて、私たちの定宿はやっと存続の危機を免れた。
人里離れたところにぽつんと建っているので、交通の便も悪い。
建物も古い。
内装も中々年月を感じさせるものがあるけれど、ここで長年楽しい時を重ねてきた私たちは、玄関を入ると「ただいま」と言いたくなる。

蛍に会えるかどうか・・・さあ、丁か半か!
あ、ちょっとお育ちが知れますなあ。


























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