2018年7月3日火曜日

樫本大進&キリル・ゲルシュタイン

変換が菓子本耐震となって笑った。
いったいどういう意味じゃ、こりゃあ。
いつもつるんでいる3人のピアニストたちと、オペラシティコンサートホールに出かけた。
コンサートの前に軽く食事。
食べ過ぎると眠くなるから、エビとアボカドのおいしいパスタも半分でやめておいた。
暑い、暑すぎる。
せっかくレストランの外にテーブルがあるのに、外で食べられない。
5月頃の夕方なら、さぞ気持ちが良かろうと思えるのに。

開演前にステージでは盛大にピアノを調律している。
なんだかものすごい勢いでガツンガツンと・・・でもよく聞いていると強くても音が歪んだり固くなったりしていない。
たぶん、今日のピアニストのスタイルに合わせているのかと。

プログラムは

ベートーヴェン:ソナタ2番
      ブラームス:ソナタ3番
             ここで休憩
   モーツァルト:ソナタK.378
R.シュトラウス:ソナタop.18

ベートーヴェンが始まると、楽章ごとに激しく調弦をする樫本。
ブラームスも、モーツァルトでも。
さては始まる前に弦が切れるとか、最近弦をとりかえるとかしたのではないかしら。
それとも日本のこの猛烈な気温と湿度に弦がびっくりしている?

オペラシティコンサートホールは素晴らしいコンサート会場だから空調は完璧だと思うので、なにが弦に影響しているのかはわからないけれど、彼があんなに神経質に調弦するのは初めて見た。

ヴァイオリンの神経質さときたら、演奏家は下僕のようにご機嫌を伺う。
ああ、今日はご機嫌麗しくていらっしゃる。
おや、今日はいかがなさいましたか、なにかお気に障りましたでしょうか?
最近のコンサート会場は空調が良いからそれほど気にならないけれど、日本のこの季節は弦楽器泣かせなのだ。

前半は調弦に気を取られたけれど、後半は弦も少し落ち着いて、大好きなモーツァルトとR・シュトラウス。
これは素晴らしかった。
今日隣で聴いていたピアノのOさん。
彼女に私は時々遊んでもらっているのだけれど、R・シュトラウスは数年前に合わせてもらって喧々諤々、ああでもないこうでもないと言いながら楽しんだ思い出がある。
つい先だってはモーツァルトの別の曲も合わせたばかり。
この組み合わせでは猫に鰹節。
惚れ惚れと名手の演奏に聞き入った。
この人達が弾くといかにも易しそうに聞こえるけれど、本当はすごく手の混んだ曲で、そうと気が付くには楽器を演奏してみないとわからない。
こんな素敵な曲ばかり聴いていると現実に戻るのが大変そうだけど、終演後ロビーに出たら人の波で、余韻を楽しむどころではない。
車をどこに置いてきたかわからなくなって、駐車場に行く道もわからない。
何回もここには来ているのにね。

今日のピアニストのゲルシュタイン氏の演奏を初めて聴いたけれど、非常に個性の強い明確な演奏で、丁々発止とヴァイオリンと渡り合うのが小気味よい。
樫本も負けじと切り返す。
その胸のすくようなアンサンブルを堪能してきた。
特に後半はヴァイオリンの弦も落ち着いてきたらしく、素晴らしい演奏に場内が沸き返った。

パスタを半分残して本当に良かった。
全部平らげていたら、ほとんど寝ていたかも。
これからサッカーのワールドカップ、決勝トーナメント、日本対ベルギー見ようかどうしようか。
明日は北軽井沢ミュージックホールフェスティヴァルの練習が午前中からあるので、眠らないと、、、ああ、でもどうしようか。








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