2018年7月30日月曜日

断捨離

銀座の画廊で個展が開かれて、今日はオープニングパーティーがあるというので参加するつもりだった。

 高木紀子 個展   PREGARE Ⅱ

  7月30日~8月4日 
  枝香庵Flat  中央区銀座3-3-12銀座ビルディング7F
            11:30~18:30(最終日は17:00まで)

高木さんはヴィオラ奏者のFUMIKOさんの友人。
エキゾチックな幻想的な作風。
素敵な絵を見るのと、FUMIKOさんが演奏するのでそれを聴くためでもあった。
ピアノのSさんとOさんと約束をして夕方のパーティーの間に合う時間に待ち合わせたのだが、あまりの暑さに多少具合が悪くなってしまった。
体がゆらゆらして気持ちが悪い。

私は暑さに弱く、去年は数回熱中症になった。
今年も暑くなり始めた頃、目がさめるとどうもおかしいということが数回。
こころして水分補給もしているし、欠かさずクーラーを点け適度な運動睡眠も摂っているはずなのに。
それで今日は外出を控えようと思い、予約キャンセル。
明日改めて出かけることにした。

明日午前中、筋トレに行くつもりでいた。
パーソナルトレーナーは元格闘技の選手というのかな、闘士というのかな?とにかく格闘していた人で、頭の天辺の髪の毛をツンツンと逆立てた若者。
筋トレが仕事でもあり趣味でもあるというので、全身筋肉のおにいさん。

いうなれば人間の中でも最も強い種族にあたると思うのに、なんと40度の熱を出して明日の予定キャンセルしてくださいとメールがきた。
若いし体力あるから、熱もはんぱなく出るのかもしれない。
私なんざあ自慢じゃないが、もはや熱も出ない。

明日筋トレをしてから出かけるのは辛いかもしれないと思っていたので、休みになってちょうどよかった。
銀座へいくのにはもう一つ理由があって、使っていない楽器の整理しようという目的。
そのために価格の査定をしてもらう。
楽器を買うときその前に使っていたものを下取りに出して、金額のたりない分上乗せして買う。
そうやって徐々にランクを上げていく。
だから前に使っていたものは残らないけれど、私は子供の頃に近所の人から頂いた物があった。
それはニスが熱かなにかでどろどろに溶けてそれが固まって、無残な様子のヴァイオリンだった。

あまりの外見と音がキンキンと甲高いので、弾く気になれず放置していた。
ずっと我が家の押入れで眠っていたのだった。
しかし、それでは可哀想なので、ある時、行きつけの楽器工房でニスを塗り替えてもらった。
急がないと言ったので結局その工房の楽器ラックに3年以上ぶら下がったままになっていた。
やっと出来上がってきたそれは、やけに赤いニスでピカピカにいかにも安物でございと白状しているような有様。
音は相変わらずキンキンと金属的。
それで又押し入れに放り込まれて、それ以来数十年。
最近やっと外に出してきたけれど、音が落ち着いてきたのにびっくり。
もしかしたらスペアに使えるかもしれない。

数年後には私のヴァイオリン弾きとしての能力は消滅すると思うので、取っておいてもむだ、誰かに弾いてもらいたい。
楽器は音をだしてこそのものなので。
あとはヴィオラが2丁。
これも安物だけれど中々良い音が出る。
サイズが小さめだから、アマチュアオーケストラの人などにはもってこいの物。
どれも使っていないものなのに、いざ手放そうと思うとどうしても未練が残る。
売ってしまってから後悔しないだろうか。
キンキンするヴァイオリンをしばらく弾いてから、今メインに使っている楽器に戻ると、やはりホッとする。
だから取っておいても無駄なのはわかっている。
弓も1本処分するかどうか迷った結果、これは取っておこう。
断捨離は難しい。
特に楽器は家族みたいなものだから。






















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