2018年7月13日金曜日

水浸し

西日本の水害のニュースが連日流れ、被災者の方々はこの暑さの中、さぞや難儀であろうとお気の毒でならない。
いつかは自分の身にも起こることとして、覚悟はしておかないといけない。
あまりにも安穏と過ごしてきた日々を顧みると、私だけ平安でいられるはずはないとも。
人生はちゃんと帳尻が合うようになっているのだと思う。
命さえ助かれば、長い人生のうちの数年くらいは不自由を耐え忍ぶこともできるかなと思うけれど、若い日とは違う。
今ことが起きたら私はなんにも出来ない。

重いものは運べない。
なにかに追われて逃げても早くは走れない。
足が悪く2階に登れず、命を落とした88歳の女性。
どれほど恐ろしく苦しかったかと思うと涙が出る。
けれど他人事ではない。

今朝ふとキッチンの床を見て違和感を覚えた。
キッチンマット用に敷いてあるビニールのシートが、妙にブヨブヨして見える。
キッチン下の収納扉を開けてオリーブオイルを取り出すと、瓶の入った紙のケースが濡れている。
ん?、もしかして。
きゃあ!なにこれ。
下に敷いてある紙がベトベト。
中は缶詰や油などの保存品が詰まっているけれど、それらを入れてあったダンボールの下敷きが水を吸っていた。

ビニールシートをめくってみると、見るだにおぞましい。
水が溜まって裏側はぶよぶよ。
まだ発見したのが早かったせいか黴てはいないけれど、気がつくのが1日でも遅れたら裏側は黴だらけになったと思う。
なにが原因かと調べたら水の流れるパイプの上の方から、じわりと水滴が。
ほんの僅かだけれど、少しずつ流れおちたようだ。

中の物を全部放り出すと不要なものでいっぱい。
災害時のために保存してあった缶詰、レトルトカレー、カップラーメン、ガスボンベ、ボンベ用のコンロ。
これらは必要なときが来るまではと保存しておいたけれど、すべて廃棄することにした。
この際、新しい保存食に入れ替えるチャンスでもある。
大きなゴミ袋がたちまちいっぱいになって、こんなに狭いところにこんなに沢山のものが入っていたことに驚いた。

鰹節削りや摺り鉢など、最近とんと使わなくなった物も発見。
以前は自分で鰹節を削り、胡麻や山芋を摺り、忙しい日々にちゃんと料理をしていた自分を褒めてあげたい。
良くやったよね、nekotamaちゃんは良い子だった。
過去形なのが残念。

工務店に連絡して早速来てもらった。
本当は部屋全体をリフォームしたいところだけれど経済的に厳しいので、まずシステムキッチンを替えようと思ったら、全部変える必要はありませんと工務店社長。
上は掃除すればいいし、漏水だけなら緊急用の処理で一時止まりますという。
でもいつ何時こわれるかわからないから、一時的でなくシンクごと取り替えれば安心だとも。
とにかく汚くしていたのでこれがチャンス!
きれいなブルーのキッチンに生まれ変わるかも。
予算によっては黄色になるかも。
どちらにしても20年の汚れとおさらばできる。
ついでにエアコンの掃除もやってもらうことになった。
以前からプロにやってもらいたかったけれど、あまりにも散らかっているので来て貰う前に部屋を自分で片付けないと見っともない。
それで中々来てもらう決心がつかない。
やっと恥を捨てて、来てもらうことになった。
恥を捨ててって(笑)恥じる気持ちがあれば、とっくに自分でやっていたよね。










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