雪雀連のメンバーは大分亡くなったり、リタイアしたりで、生き残りはごく僅かになってしまった。
その残党は時々イベントがあると、痛む膝を抱えながら集まってくる。
最盛期には70名もの人数を誇った。
お正月の天元台に集まるスキーヤーの数が40人くらいもいて、雑魚寝の座敷には人が溢れ、私は度々押し入れで寝たものだった。
麻雀やる人、お酒を飲む人、喋る人、それぞれ勝手気ままに振る舞いながらも和気あいあい。
このクラブのおかげでどれほど楽しい人生が送れたことか。
メンバーの1人のHさんがコーラスに狂っていて、二つのグループを掛け持ち。
私達は彼女の所属するアマチュアコーラスのコンサートを聴いてからお酒を飲みに行くのが習慣となった。
ごく最近は浜離宮朝日ホールでのコンサート。
いいなあ、コーラスはメンバーの人数が多いから、こんな良い会場で歌える。
混声合唱団フェヴリエ第4回演奏会
指揮 島本啓太郎
*動物たちのコラール 第一集 作詞:宮沢邦子 作曲:萩原英彦
小さいアヒルの祈り ちょうの祈り のみの祈り
小鳥の祈り オウムの祈り
*カンタータ「土の歌」より「大地讃頌」作詞:大木惇夫 作曲:佐藤 眞
*大中恩作曲「混声合唱曲集」
いぬのおまわりさん他全8曲
*混声合唱組曲「筑後川」 作詞:丸山豊 作曲:団伊玖磨
1みなかみ Ⅱダムにて Ⅲ銀の魚 Ⅳ川の祭り Ⅴ河口
この合唱団の演奏会は前回も聴かせてもらったけれど、2年ぶりに聴くとその進歩がめざましく、かつて私が感じた欠点が改善されていた。
特に男声がきれい。
胴間声を張り上げる人がいない、女声も喉を固く詰める発声が少なくなってきた。
長く伸ばすと必ず音程が下がったのもなくなっていた。
最後の団伊玖磨さんの筑後川は圧巻だった。
このコーラスグループの今後が楽しみ。
今回楽しめたのは発声がはっきりしていて歌詞がよく聞き取れたからだと思う。
特に大中恩さんの曲は、ユーモアがあって明るくて素敵!
休日の昼下がり、雪雀連の残党5人でコーラスを聴いてから、東銀座の街角の新しげなインド料理店でビールを飲んですごした。
軽やかな休日。
食事を終えて駅まで行く途中に紅茶のお店発見。
私はずっとコーヒー党だった。
中々紅茶の美味しいお店が見つからなかったので、今までは諦めていた。
けれど、そのお店は明らかに上等な匂いがする。
店の中に入った途端に、良い香りが鼻をくすぐる。
そこは紅茶を飲ませる店ではなく、茶葉を売る店だった。
私は普段嗅覚障害でほとんど匂いがわからないのに、その店で紅茶の香りの違いが嗅ぎ分けられたのには驚いた。
特にアッサムのミルクティーが好きなので、何種類か出してもらって素朴な感じのする葉に決めた。
恐る恐る値段を訊くと、上等な日本茶の値段を少し上回るくらい。
うちで1人で飲むのだから少なくて良い。
50グラムだけパックしてもらった。
今朝、その紅茶を淹れた。
なぜか嗅覚障害はその時だけ治るようで、本当に良い匂い。
私がわがままで、自分の好きな匂いだけ嗅げるのかもしれないけれど、これ私の七不思議の一つ。
猫の生臭い匂いもわかるのだから。
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