2019年10月16日水曜日

台風の余波

我が家の近隣の駅が水没して連日テレビで報道。
まだまだ台風お見舞いのメールが来るけれど、なんとドイツにいる友人夫妻からもメールをいただいた。
外国にまで報道が?とおもったけれど、日本人だから日本に友人、親戚もいることだし、知っているのは不思議ではないかと。
皆さん私だけでなく猫のことまで心配してくださるので、うちの子は猫冥利につきます。
ありがとうございます。
人付き合いの悪い猫で、誰も彼女を見たことはないのに。

うちに居たら、民生委員という人が訪れた。
独居老人の調査だそうで、今回のような災害が起きたときに助けを必要とするかなどの質問。
そのために実情を把握しておかないといけないということで。
ついに私も世間からお世話になるときが来たかと思った。
自分的には最後まで人の手を借りずすっきりと生きたいと思うけれど、実際足腰立たなくなるのは時間の問題。
それなのにどんどん手を広げているのだから、人生の収拾がつかない。
でも北軽井沢の家を建てたとき、ノンちゃんは78歳だった。
それから10年、ノンちゃんはあの家で幸せに暮らした。
今の私はその頃のノンちゃんよりも若い!

民生委員は定期的な訪問を希望するかと訊いてきたので、思わずいらないと答えてしまった。
それはしないでほしい、うちはセコムが毎日安否確認してくれるからだいじょうぶと。
失礼なことを言ってしまったけれど、穏やかに淡々と受け流してくれた。
こういう人たちの訪問を心待ちにしている人たちもたくさんいると思う。
私に構わず、そういう人たちのところへ行ってあげてください。

ある時、古いアパートのそばを歩いていたら、錆びついた階段の上からゴミ袋を投げ落としている人がいた。
ゴミ袋は軽いようで、転がり落ちてもかすかな音がするだけ。
なにをしているの?と声をかけたら「今日はゴミの日だから捨てるの」と。
でも近くのゴミ捨て場にはゴミがない。
「本当に今日なの?手伝いましょうか」と言って階段を上がった。
そこには、いっぱいゴミの詰まった大きな袋が。
家の中にもまだあるようだ。
透けて見えるその袋の中は、レトルト食品の箱、インスタントラーメンなどの袋など。
それっきり。
胸を突かれた。
一人暮らしの古いアパートで年金生活をすると、ここの家賃がだいたいこのくらいで、食べていくにはこのようなものだけになるのは仕方がないとしても・・・
それにしても。

その日はこのへんのゴミ収集の日ではなさそう。
それで、収集しているところに車で持っていくことにした。
ゴミ袋で車は一杯になった。
やっと収集日の場所を見つけて捨ててきた。

とても貧しいと思っていた一人暮らしのおばあさんが亡くなってみたら、畳の下から数億円のお札が見つかったなんて聞くこともあるけれど、そんな事は稀。

私も去年から今年にかけてレトルト、インスタント食品のお世話になった。
それは作るのが面倒、食べるのも面倒だったから。
最近やっと気を取り直して自分で料理をするようになった。
やはり下手は下手なりに、美味しい。
すると色々工夫してみたり、元々料理は好きだから楽しい。
一人暮らしは材料が余ったりして不経済。
それで手っ取り早くレトルトにとなるのは仕方ないとしても、そればかりで栄養的にも食の楽しさにもいけないのでは。

群馬県在住の友人からも台風見舞いのメール。
彼女の実家は河川敷でゴルフ場を経営している。
私は中学生の頃、そのゴルフ場で時々ゴルフをさせてもらった。
そこが今度の台風で大被害を被ったようだ。

そう言えばその頃にも、台風でそのゴルフ場が被害にあった。
あれはもう半世紀以上も前だった。
今回の台風は数十年に一度の災害というのは本当だったみたい。
河川敷だから時には軽い被水害は時々あるかもしれないけれど、今回はその比ではないらしい。

近頃想定外が多すぎる。
まあまあ治まったなんて呑気なことを言う政治家がいるけれど。































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