2019年10月8日火曜日

佐久平のコスモス

軽井沢のY子さんにバーベキュー用の買い出しに付き合ってもらう。
北軽井沢から白糸の滝を抜けて軽井沢まではあっと言う間。
朝食をお気に入り軽井沢のエロイーズカフェでとった。
Y子さんの友人のTさんも同行して3人で3種類のメニューとサラダ。
フレンチトースト、野菜たっぷりのキーマカレー、ふわふわのオムレツ。
アボカド入りのサラダ。
どれも美味しかったけれど、感激はオムレツ。

卵はメレンゲのような食感に中身のベーコン、じゃがいも(皮付き)がカリカリで、いつ行っても行列ができるのもうなずけるおいしさ。
ワンちゃんがいるので他のお客さんに迷惑にならないように、私達は隔離された場所に座る。
ここが庭が見渡せる特別席。
木々はもう秋の気配で柔らかな色調となって、夏の疲れを癒やしてくれる。
避暑客が去ってもまだにぎやかなのが軽井沢。
それでも街に静けさが戻って、一番良いのは今頃の季節かもしれない。

のんびりと朝食を終えても、もうワンコースいけるかもと健啖家の私達。
ボリュームはたっぷりなのにあとを引くほど美味しかった。

そこからは佐久に向けてのドライブが始まった。
Y子さんは名ドライバー。
大きな高級車がびゅんびゅん走る。
以前彼女の車の後ろに従いていったら、白糸の滝の曲がりくねった山道をガンガン登っていった。
私のオンボロシルフィーはそれでも健気に走る。
取り残されまいと必死で走ったら「あおり運転なさいませんでしたか?」
言葉は丁寧だがこわい!

目的はバーベキュー用の肉を調達するために評判の良いお肉やさんへ。
追分からサンラインへ曲がり、ひたすら走る。
しばらくすると眼下に佐久平の景色が広がる。
日本の山はなだらかで美しい。
まわりの植物もいかにも秋めいて、郷愁を誘う。
秋といえばコスモス。
所々に群生している。
なにを主張するでもなくひっそりとしているのに抜群の存在感がある。
生まれてはじめて九洲に行った時、鄙びた駅のホームにコスモスが咲いていたのをよく覚えている。

お肉の前にぶどう園によって摘みたてのぶどうをゲットすることに。
ぶどう棚のあるビニールハウスは、かつて行ったシルクロードの街ウルムチを思い出させた。
中国の中で、私の印象に最も残っている美しいエキゾチックな街だった。
その街は中国政府から弾圧を受けていると聞いて、悲しい気分になった。
今はどうしているのだろうか。

試食用のぶどうは本当に新鮮で甘く、次々に手がでる。
そこでも食い意地を存分に発揮する3人。
ワンちゃんは外に繋がれてつまらなそうにこちらを見ている。
ぶどうではつまらないと思っているようで、おとなしい。
悪いわね、人間は雑食動物だからなんでも食べて。

往路を戻る形で肉のお店へ。
店員さんが親切に対応してくれる。
10人ほどでバーベキューをやりたいのでと言うと、手慣れたもので、色々組み合わせてくれて簡単に買い物は済んだ。

そこからチーズのお店によって、カフェでマスカルポーネチーズのシュークリームとアッサムティーをたのんだ。
シュークリームは中のクリームの個性が強いので、皮のほうも対抗してかなりコクがある。
これはこれでとても素晴らしいけれど、私は安い100円くらいのシュークリームのほうが身の丈にあっているようだ。
紅茶のほうは素敵に美味しかった。

あとは北軽井沢の農園直売所に行って野菜を調達すれば良い。
朝採れたてのとうもろこしやキャベツなど、信じられないくらい新鮮で安い。
都会の野菜がどれほどたらい回しされて古くなってから店頭に並ぶかということがよくわかる。

あとは仲間がぞろぞろと集ってくるのを待つばかり。
雪雀連の会長の山田さんは今年米寿。
そのお祝いも兼ねてのバーべキューだから、どうぞ雷様達お手柔らかに。
降らないで鳴らないで。




































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