2012年10月20日土曜日

ニッセイ・バックステージ賞

日生劇場が平成7年に創設したバックステージ賞。舞台芸術を裏で支える人たちに授与される。その栄えある賞の受賞者になんと!わが「雪雀連」の山田宏会長が選ばれた。人形つくりのノンちゃんこと保坂純子さんに続いての「雪雀連」から2他人目の快挙。山田さんは私たちのスキークラブの会長として、年間のスキー、宴会、音楽会などを企画して、皆を楽しませることに心を砕いている。その時の顔はおおらかで、物事にこだわらない、何が起きても泰然自若。そんなお顔を常に拝見しているけれど、ことピアノ調律になると日本の調律界の大御所として、コンサート会場の調律、後進の指導などで81歳になった今でも、忙しい毎日を送っておられる。その間隙をぬって・・・というか・・・間隙を作っては、日本のみならず、海外までスキーに出かける元気さは、だれもかなわない。少年時代、おじ様が日本のピアニストで初めてドイツに留学された方で、山田少年もピアニストを夢見て練習をしていたところ、戦争でピアニストの夢は断たれてしまった。長じて何をしようかという段になって、やはりピアノに関する仕事として調律師の道を選んだという。今でもうちのピアノを調律して、最後の調整の段階で音階を弾くのがが聞こえてくると、その音の美しさに聞き惚れる。力の抜けた純粋な音。そのセンスが優れた調律師として認められ、多くの人から指名されているのも納得できる。スキーの腕(足)前は、これもすごい。力まずにスッと滑るので、それほどのスピードとは思えないのに、従いて行くのは大変。あるとき某有名大学のスキークラブでならしたという人が初参加したことがあって、彼は腕に自信があるから猛然と飛び出した。ところがアラスカでのことだからコースが長い。途中で息切れして止まっているその傍らを、会長が「お先ー」とか何とか言って、スーっと滑って行く。それ以来、その人は会長に一目置いている。今日授賞式の招待状がニッセイから届いた。嬉しい反面、さて、そんな晴れがましい場所に私ごとき野次馬が出てもいいのだろうか。何よりも「着て行くものがない」大急ぎで服を探さないと。結婚式もそうだけど、いい口実が又みつかったわい。

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