2012年10月17日水曜日
浪費
元々お金は有ってもなくてもあまり頓着しないほうだった。あれば使うしなければ使わないから、借金をしてでも使おうという人の気持ちがわからない。貯めようと言う気も、その才能もない。いったい今自分の貯金がどのくらいあるかもチェックしないほうだから、ある日、いきなり底をついても不思議はないけれど、そこはやはりこれだけ長く生きていればダメなようでいてしっかりしている・・・?と自分では思っている。傍から見れば非常に危なっかしいことだと思う。フォーマルウエアを捜しに出歩いていると、肝心のドレスは見つからず、今まで気にしたこともなかった流行のものや、可愛らしい帽子などが目に付きだした。一昨日はセーターとタートルネックのシャツとネックレスの三点セット、そしてもう一枚ブラウスを買った。今日はカシュクールのワンピースを買った。可愛い帽子も欲しかったけれど、やっとの思いで踏みとどまった。この先フォーマルドレスが見つかるまで、どれだけ買い物をしてしまうか恐ろしい。私たちの金銭感覚は世間の人たちから見ると、とんでもなく外れていると思う。服など買うときにはバーゲンを狙ったり、あまり高価なものは見なかったことにするけれど、こと楽器となるとそうはいかない。現に私はそろそろリタイアするころになって理想的な楽器と出会ってしまったので、老後の蓄えは全て楽器に使ってしまった。その上に親からの相続でかなり莫大な住宅ローンを背負わされたお蔭で、いまだに貯金らしいものもない。おれおれ詐欺から電話があっても「無い物は無い!」と啖呵が切れるほど。今まで何人かの占い師に占ってもらったことがあるが、いつでもどの人も口を揃えて言うことは「非常に幸運に恵まれていますがお金持ちにはなりません。でも、必要なものは必ず手に入ります」どうしてみなさん同じことを言うのか。やはり私の本当の運なのかしら。一人くらいは「いまに宝くじが当たってお金持ちになります」とか将来に希望を持たせてくれないかなあ。しかし、宝くじを買うのは私の中では最大の浪費という気持ちがある。どうせ当たるわけがないから。でも買わなきゃ当たらない。ジレンマです。
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