2015年4月11日土曜日

甘えん坊交替

どの猫が一番可愛いという事はないけれど、積極的に甘えてくる子はやはりかまってしまう。
たまさぶろうは我が家唯一の雄猫だったから、一番甘えん坊だった。
人間と一緒で、猫も雄のほうが甘ったれが多い。
たまは、私が傍に居れば四六時中べったりまとわりついてきた。
あまりの密着度に、時々かんしゃくが起きるほどだった。
それこそ私の胸に身を投げかけるように、張り付いてくる。
人間の男性にこんなに思われたら、さぞ嬉しかろう・・・いや、やっぱり煩しい。
人間だったら、背負い投げで投げ飛ばしてしまいそうな。
たまもあまりにひどく甘えると、追い払われることもあった。

そして、たまがいなくなると、次は年齢的にも古株のモヤが甘ったれてくるかと思ったら、モヤはわりあい独立独歩の猫で、情は深いけれどやたらべたべたはしない。
そのかわり末っ子のコチャが、急に張り付くようになった。
座っていれば膝に乗ってきて、ドシンと身を投げかける。
とにかく太っていてコロンコロンしているから、こういうと失礼ながら、演歌歌手の・・・ほら大阪の・・・えっと・・・名前を出しては悪いからご想像におまかせするとして、そんな感じ。
猫独特の柔らかさに欠けていて、なにをするにもドシーンという感じ。
しかも顔の真ん中で色が変わっている、不思議な色合いの猫。
全体からすると、キジ猫とでも言うのか、どう見ても美女とは言いがたい。
それでもツチノコ体型で、ドスドス膝に登ってこられると、つい耳を掻き掻きしてしまう。
猫というのは本当に不思議な動物で、いつの間にか人間を足元に跪かせる能力があるらしい。
ネット社会では、ご主人様=猫 しもべ=人間というらしい。

そんなわけで私はいつまで経ってもベッドの中で、手足を伸ばして寝たことがない。
布団の上にいるか、寒ければ布団の中で私の腕を枕にしている猫がいるから。
もっとも、全部伸ばしても充分猫の居場所が出来る位、私の手足は短い。
これも私の取り柄のひとつ。
世間ではそれを取り柄とは言わないの?
へーえ!なんでかな。

たまが居なくなった今、コチャの天下になった。
駐車場にエサを食べに来るノラ達も、時々優先順位が入れ替わる。
人間も猫も、地域社会で生きるのは大変なのだ。

















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