8月25日のコンサート
北軽井沢の少し分かりにくい場所にある、ルオムの森。
こんな所では偶々そこに居合わせた人達が聴いてくれるくらいで、他にお客さんはいないと思っていた。
展覧会の添え物として、ちょっと軽い気持ちで弾くつもりだったのに、どうやらお客さんが集まりそうな雰囲気になってきた。
本当に軽い気楽な気持ちで始めたら、とんでもないことになりそうな。
今日ヴィオラのKさんがモーツァルトのデュオを合わせに来て「Yちゃんも聴きに来るって」と言うではないか。
Yちゃんは某オーケストラの優秀なメンバー。
えっ、誰が教えたの?と言ったら、だってIさんと仲良しでしょう、だから。
Iさんは今度ヴァイオリンとヴィオラを持ち替えで弾いてもらう予定の、スキーの名人。
しまった、もう後には退けない。
メンバーは全員「雪雀連」のスキーの仲間。
だから、それ以上世間には広まらないと思っていた。
身内だけでヘラヘラして、遊ぼうと思っていたのに。
刺身のツマが急に刺身に昇格したみたいな気持ち。
その他にも現地に電話したら、あの人もこの人もと、かなりの人数が聴きにきてくれるらしい。
なんて物好きな・・・あ、失礼。
ありがとうございます。
それで、なんだか急に緊張し始めた。
その前に国立のさくらホールで、フォーレを弾かなければいけない。
これもかなりやっかいな曲なので、まだ思い通りにはいかない。
それが終ったら次の練習に入ろうと思っていたのに、早々と取掛からないと間に合わないかも。
プログラムを考える時には、そのコンサート全体の背骨をイメージする。
今回は弦楽器のデュオを中心にしたけれど、やはりピアノがないと締まらない。
それでピアニストのOさんにお願いしたら、彼女は大喜びで引き受けてくれた。
初めは簡単な短い曲をと思っていた。
でも顔ぶれを見ると、それだけではこのメンバーは勿体ない。
段々本格的になってきて、チラシにはミニコンサートと書いてあるものの、立派なコンサートプログラムになってしまった。
しかも、遠い所からも来てくれる人達がいるのだから、気楽では済まされなくなった。
ただ、ピアノはアップライトしかなく、コンディションが心配。
ピアニストはどんなピアノに当たるか分からないので、本当に気の毒だと思う。
楽しみ半分、ドキドキ半分。
もうやるっきゃないのだから、火事場の馬鹿力で乗り切る(れるかなあ)つもり。
人のひそやかな楽しみをのぞきにくるとは。
いやだいやだと言いながらお客さんが居ないとやる気なくす。
これは心底出たがりやなのかも。
とかなんとか、言いながらここで宣伝。
8月25日(火)14時開演
ルオムの森洋館2階
入場無料
トレッリ 2つのヴァイオリンの協奏曲
モーツァルト ヴァイオリン、ヴィオラの2重奏曲
ディッタ-スドルフ ヴィオラ、コントラバスのソナタ
シベリウス ロマンス ピアノソロ
ドヴォルザーク ユーモレスク ヴァイオリンソロ
サンサーンス 象 コントラバスソロ
シューベルト 鱒より第4楽章 ピアノ5重奏曲
めったに聴く事のできないコントラバスソロや、ヴィオラとコントラバスのユニークな組み合わせなど、非常に面白いプログラムであると、自画自賛しております。
一つお断りしておきますが、当日チェロ不在のため、鱒はヴィオラでチェロパートを弾いてもらう事になりました。
中々見ものだと思いますよ。
なんだかんだ言って、結局お客さんが多ければ多いほど張り切ってしまうので、どうぞ貸し切りバスを仕立ててお揃いでお越し下さいませ。
「古典音楽協会」の記念すべき定期演奏会で、サントリーホルが満員になったことがあった。
ステージに出て行った瞬間、2000人のお客さんが入っている壮観さに、胸が高鳴った思い出がある。
本当に嬉しかった。
だって、こんなに沢山の味方がいるのだと思ったから。
私の室内楽リサイタルの時には、東京オペラシティーのリサイタルホールが満員となった。
嬉しくて小躍りして出て行った。
みんながこちらを見てニコニコしている。
こちらもニコニコして初っぱな、ミスってしまったけど。
本当に楽しいコンサートだったと皆に言われたけれど、本当の事言えば、聴いている人よりも弾いている私の方がもっと楽しかった。
すみませんね、料金いただいて自分が楽しんで。
でも、今回は無料ですよ。
コンサートの宣伝ばかりではいけません。
メインは 人形、織物、油絵の三人展
こちらは8月20日から31日まで無休
10:00~16:30 ルオムの森洋館2階
入場無料
人形作家の保坂純子さんの動物たちの人形劇
8月24日(月)Sweet Grass
28日(金)キャンプ場イベントハウス
31日(金)ルオムの森洋館2階
いずれも開演19時30分
お問い合わせ ルオムの森
〒377-1412
群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1984-43
℡0279-84-1733
http://luomu-mori.com/
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