2015年8月2日日曜日

誰の恩返し?

鶴を助けると布を織ってくれる。
お地蔵さんに蓑傘を被せると、米俵が届く。
キツネを助けると、若い女性になってお嫁さんになってくれる。

さて、私は誰を助けたのだろうか。
助けられることはあっても助けることはないのに、我が家のドアノブには、今日もじゃが芋とジャムがぶら下がっていた。

姉がよく来て、私が留守の時には色々な物を置いて行ってくれるから、又そうだと思って御礼の電話をしたら「私じゃないわ」と言う。
それでは一階上の奥さんかと思って、寝込みを襲って聞いてきたけれど「あら、良かったですね。いいえ、私じゃありません」

良かったではない。
困っただわ。
もう1人の姉もたまに来て物を置いていくけれど、置き方が全く違うからすぐ彼女ではないと分かった。
一体だれが・・・

随分前のこと、やはりドアノブに大きな紙袋がかかっていて、中を覗くと版画が2枚入っていた。
齋藤清という版画家の、とてもきれいな猫の版画。
複製だとは思うけれど、木目調で色も私好み。
こんなことをする人はあの人に違いないと思って訊いてみたら、その人は全く知らないという。
それでは、この人?
友人知人の殆どに片っ端から聞いたけど、誰も自分ではないと言う。

まさかと思う人にも訊いてみた。
誰も知らないと言う。
悪いことではないから、届けた本人が否定するということは、考えられない。
ついにお手上げで、未だに犯人、ではない、奇特な人は分からない。

メモの一枚、メールの1本ももらえれば御礼が言えるのに。

ふーむ、もしかしたら、今まで世話をしたノラ猫たちが担いで持ってきたかも。
「にゃーんて重いんだ。よいしょ、こらしょ」なんて。

齋藤清美術館のサイトは「こちら

このページの上から2段目の猫と、もう一枚2匹の猫の絵が届きました。
その後も遇う人毎に訊いてもだれも知らないと言う。

ジャガイモとジャムの届け主もわからない。


















4 件のコメント:

  1. あらら、nekotama様の人徳か猫徳か。ニャンコが人間に生まれ変わって、昔お世話になったこと思い出して持ってきてくれたんですかねえ。 それともnekotama様の、昔からファンの人とか。 うちの田舎では子どもの頃、近所の農家の人が留守のときに野菜もってきて、置いていってくれたことありますけどね。 

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  2. ニャン徳?
    リンクで絵を見ていただけましたか?すごく良い版画なのですよ。
    いただいたのは複製ですが、、素敵な色合いで構図も見事な。
    でも絵やジャガイモで良かった。時々ニュースになる、ポストに多額の現金なんていうのだと、そりゃあ欲しいけれど、気持ちが悪いですものね。
    おじゃがは黙っていただいて、食べてしまいますが。

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  3. 見ましたよ。ニャンコの絵、いいですね。木目があると思っていたら、版画だったんですね。あはは。

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  4. 良いでしょう?
    もう10年ちかくなるのに、まだ犯人・・・いやご奇特なお方は捕まっていません。

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