2015年8月21日金曜日

気にしなければいいけれど

数日前に書いたノラネコのこと。
どうにも気になって見つけた場所、近所の学校の校庭を覗くクセがついてしまった。
今朝も寝不足のふらついた足取りで、学校の周りをグルッと回ってみると、もう1人挙動不審な人をみかけた。
フェンスの間から手を入れて、なにか白く見える物を差し込んでいる。
もうその時点で、私の同類であると嗅ぎ取った。

あらまあ、先客が。
やはり動物の好きな人は沢山いて、ノラを哀れんで餌をやっているところだった。
それは私が見た、あのノラ。
ノラネコに餌をやってはいけないという条例を作った、都市もあるようだ。
それではどうやってノラ達は生きていくのか。
誰かが手を差し伸べなければ死んでしまう。

地域のネコとして、可愛がってあげられないものなのか。
雀や烏と違って、そこいらへんに沢山いる虫などを食べるワケではない。
大体、飼い猫を捨てる人がいるからいけないのであって、ネコが悪いわけじゃ無い。
嫌いな人や、糞の害を受ける不愉快さもわかる。
それでもネコが悪いワケではない。

トルコに行った時、道ばたに沢山ネコが座っていて、それをヒゲ面の大男が優しくなでて通る。
見ていると何人もの人達が、通りすがりになでていく。
ネコもいじめられていないから、安心して寝て居る。
カナダではアライグマが、人通りの多い公園の道ばたの水たまりで洗い物をしているのを見て、仰天した。
人もアライグマもお互い気にしない。
リスが悠々と道を横切っていく。
インドでは、牛と犬と猿と、そして人が同じ所で寝て居るのを見た。
犬猫が人を恐れるのは、日本が一番激しいのではないかと思う。

公園で男の子が理由も無く、ネコに石を投げているのを見た。
激怒した私は男の子の首根っこ押さえて「何故石を投げるの?あのネコが君に何か悪いことをしたの?」と言うと、その子はビックリして考えている。
「してない」と言うから「それでは石をぶつけるのはやめなさい」と言って解放したけれど、なんで動物を見ればいじめる人が多いのか、理解に苦しむ。
子供が鳩やネコを追いかけ回しているのを、親がニコニコしてみている図もしょっちゅう見かける。
そう言うとき、親の前で子供を叱ったりする、いやなおばさんをやらなければならない。

日本人は礼儀正しく規律を守り清潔と自負しているけれど、こんなに動物をいじめる国民は、世界でも少ないのではないかしら。
駐車場に通ってくるノラは出来れば保護したいけれど、触らせてもらえない。
今朝ノラが餌を食べ始めた時に、食器の位置を変えようと手を出したら、とられると思ったのか、向こうからも手が出た。
引っかかれると一瞬思ったけれど、ちゃんと爪は引っ込めていた。
賢いね、ノラ。

公園でいつも見かけるノラの黒猫の姿が、ここ2日ばかり見えない。
餌をやる人が来なくなったか、他の人に注意されたか、いつもそんなことをクヨクヨ心配する。

人との付き合いの苦手らしい人が、毎日アパートの脇の空きスペースで、ノラらしい白猫と一緒に座っている。
その人も自宅に居づらいのか、毎日そこにペタンと座っている。
その横にいつも白猫がいて、その猫は一匹の時は警戒心が強いのに、その人といる時にはゆったりくつろいでいる。
その人は口がきけないのかもしれない。
私が話しかけると、少し怖い目で睨むようにこちらを見て、返事もしてくれなかった。
いつもネコと2人、静かに過ごしているけれど、そのうちきっと口やかましい人が出てきて、追い払われるだろうと予想している。
なんの邪魔にもならないのに、必ず五月蠅い人が出て来るから。

あれやこれや、心配の種は尽きない。





















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