北軽井沢にはもう10年以上通ってきているけれど、こんなに晴天が続いたことはなかった。日中晴れていても夕方急に雨が降って雷がなったり、晴れているから油断して散歩に出ると、途中で雨に降られたり、山の天気は変わりやすいから仕方がないと思っていた。それが、私が着いた日から連続3日間晴れっぱなし。
猫のコチャは食欲旺盛、さっき抱き上げたらいつの間にかドタっと体重が増えていた。何を出しても面白いように食べる食べる。自宅にいるときには、なんでもほんの少し口をつけてフンと言う。そのくせ、人が見ていないと陰でこっそり食べている、中々性悪なのだけれど、ここに来てからはずっと食べっぱなし。よほど気分がいいらしい。
私はといえば来る前の暑さで相当疲れていたらしく、ここに到着して朝食を摂るとそのままバタンキュー、その後も夕方寝たり、そして早寝すると夜中に目が覚めて、一人で遊んでいたり、もうぐちゃぐちゃの睡眠になってしまった。昼ごはんをお隣さんのテラスでごちそうになって少しだけ白ワインを飲んだら、又昼寝。昨日夜一人でハイボールを飲んでご機嫌でいたら、いつの間にか眠ってしまって 目が覚めたのが午前2時、そして朝食後ちょっと横になったらぐっすり、次に目が覚めたのが午前10時半、とまあこんな具合で。早朝まで起きていたので、森の夜明けを見ることができた。
木々がドーム状になっていて、その向こうのがわの空がバラ色に輝いて、刻々と色が変わっていく。山の中ならではの幸せな時間を過ごした。こんなきれいな景色を見る人が誰もいない。みなさん夜まで騒いでいたから寝坊しているようだ。散歩に出たけれどクマが出没するような地域だから、なるべく家のそばをぐるぐる回る。出てきたら一目散に家に入れるように。今年は追分でクマが捕獲されたそうだ。
夜中にいろいろな音がする。シャッターを爪でこするような音。なにかガサガサと落ち葉をかき分ける音。多分ムササビかリスがどんぐりを探しているのだろう。初めてここに来て夜中にいろいろな音がするのでびっくりした。はじめは人間がいるのかと思って怖かったけれど、シャッターにドーンと当たる音がしたからお隣さんに報告したら、それは多分ムササビよと言われた。やっと一人で夜を過ごすのにも慣れた。
はじめはノンちゃんがいても緊張した。ノンちゃんがいなくなってたった一人でここに住むのは怖いし寂しいし、耐えられるかなと思ったけれど、案外と慣れるのは早かった。森にいるのは可愛い動物たち、そう思うと音がしても怖くなくなった。昨日の深夜、どうもベランダになにかいるらしい、シャッターを開けて見ようかと思ったけれど、もしそれがクマだったら!!きゃー!開けるのやめた。
今日もまだ沢山の人がいるけれど、お盆が終われば帰ってしまって又静かな森が戻ってくる。今年は自宅に帰れば又特別な緊張感がある。旅行から帰った人たちや家族でずっと一緒に過ごして家族内でコロナ感染が増えているという。辛い夏はそのまま辛い秋に。このまま森に巣を作って住んでいたい。
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