2020年8月15日土曜日

まだまだ晴れ

驚いたことに今日もまだ穏やかな晴天。目が覚めると朝日が輝いているから、どうしても散歩に出かけたくなる。9月に来る生徒たちの泊まるホテルは我が家の直ぐ側だけれど、一体どのくらいで歩けるものか試してみた。のんびり歩いて約10分ほど、彼らはうちで飲んでから帰るから千鳥足だと数十分になりかねない。真っ暗で道が見えるかどうか。

時々私がお隣さんに夕飯を食べさせてもらってすぐ目と鼻の先に帰るときでも、懐中電灯がないとお先真っ暗。一寸先は闇というど田舎なのだ。
高校生時代かあるいはもっと前のこと、日本の子どもたちに音楽を聞かせようと青少年コンサートを開いてくれたエロイーズ・カニングハムさんの別荘が軽井沢にあった。
そこを訪れた時、あまりの暗さにびっくりしたことがあった。
こんな暗さがあるのかと・・・

その後自分がオーケストラに入って、カニングハムさんのコンサートに出演させてもらえるとはその頃は夢にも思わなかった。
けれど、私がオーケストラに入りたいと思ったのも中学生の時にこのコンサート聴いたからで、カニングハムさんは私の人生を音楽に導いてくれた大恩人なのだ。
そのオーケストラはその時に演奏していた楽団だったのだ。
けれど、何回か顔を合わせていたのに私は彼女にそのことを言わなかった。
なんで?彼女はそれを訊いたら、とても喜んでくれたと思うのに。
人生は後悔の連続、感謝の言葉はすぐに伝えないと手遅れになる。

北軽井沢に来てから猫のコチャは絶好調!
食べる食べる、お腹壊さないかと心配になるくらい。
胴体がしっかりしてきて、抱っこすると手応え十分、とても18歳の花も恥じらうお嬢さんとは思えない。
私も寝起きがすこぶるよろしい。
ここに来る前は、朝目覚めると体が重く気分が悪いので、毎朝、きっとコロナに罹ったに違いないと心配だった。
それが全くなくなった。
足のしびれや痛みも軽くなった。
本当ならこちらに移住したいとこだけれど、そうもいかない。

こういうところは夜が長い。
すでに日が短くなり始めているので一層そういう気がする。
ここにはテレビもない。
器械があることはあるけれど、あえて契約していないから映らない。
You Tubeで音楽を聞いていたら、シェリングのバッハの演奏が見つかった。
1番のソナタ、パルティータ2番など、そういえば最近じっくりと音楽を聴いていない。
思わず涙が出そうなくらい素晴らしかった。
私はコロナ騒ぎでことごとく演奏会がなくなって、これはもう引退しなさいという神様のメッセージかと思って火をあらかた落としていたところなので、かすかな炎が胸に蘇ってきた。
やはり音楽は素晴らしい。しばらく弾いていなかったヴァイオリンを今日は弾いてみよう。


























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