2010年6月8日火曜日

病気その1

自慢じゃないが、子供の頃から病気とはお友達。小学生の頃は一ヶ月のうち一週間は寝ていたような気がする。いずみ熱なんて聞いたことのない熱病から始まって,急性腎炎の時は医者がびっくりするほどの蛋白がでた。ペニシリンをうたれた病気は、なんだったのでしょうか。いつも天井を見ながら、学校が休めて良かった・・なんてけしからんことを考えて、ぬくぬくと寝ていた。病気なんだから学校は行かなくても良いし、好きなだけ本もよめるし、時々おいしいものも食べられる。こんな楽しいことはない。体を動かすのはさほど好きではなかったから、寝ているのは苦にならない。第一学校に行くと子供と付きあわなければならない。いつも大人から、からかわれながらもチヤホヤされていたので、情け容赦ない子供は苦手。やれ扁桃腺だ、やれ風邪だと言っては休む。大人になってからも、けっこうな大病をしている。10年から15年周期で入院したり、手術をしたり。でも、子供の時の「病気はお友達」感があって、ちょっと珍しい体験をしている位にしか考えない。そしてまた素晴らしい回復力の持ち主らしく、いつも完璧かつ迅速に治ってしまう。急性肝炎を発症したのはコンサートツアーの数日前。高熱が出たので、リハーサルの会場付近の病院で診察を受けた。水道橋という立地条件なのに、患者がだれもいない。すぐに理由はわかったが、これがとんでもないヤブで、エッチな医者。結局病名はわからないが、尋常でない高熱に仕事のキャンセルを申し出た。しかし、もう明日出発というのでおろしてもらえず、釜石市に行くことになってしまった。いってしまったものの、ひどい吐き気におそわれ、白湯以外のものは喉を通らなくなってしまった。幸い地元の診療所の医師がすぐに血液検査をして、命に関わるからすぐ帰るようにと言ってくれて、やっと仕事をおりることになった。しかし、あまりの辛さに駅まで辿り着けない。途中の喫茶店に入ってミルクを注文した。ヴァイオリンをもっていたので、気を効かせて音楽を流し始めたその曲が「死と乙女」ああ、私死ぬんだわ・・・、

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