琴光喜がついに相撲界を追放になる。2500万円もの借りをつくった親方もいるそうで、処分されるのは仕方がないとはいえ、追放されてその後どうするのか、気になるところ。毎日必死で稽古して上り詰めた大事な大関という地位を、こんなことで擲ってしまって、本当にもったいない。勝負の世界に生きる人達だから、体質的に勝ち負けが好きなのだと思う。それだけ強烈な勝負士の気質がないと、強くなれないかもしれないけれど、他人のやることで勝負して面白いものなのか。徹底的なマイペース人間の私には、よくわからない。マイペースといえば、東京新聞の夕刊に山野井泰史さんという登山家が連載記事を書いている。彼はほとんどの峻険な山々を単独で登るため、一切のお金儲けも度外視して、ひたすら登る。凍傷で手足の指のほとんどを失いながら、ポタラ北壁という傾斜80度、後半オーバーハングの壁に挑戦しようとしているところが、昨日までの文章で、これからどうなるのか楽しみに読み続けよう。脇目もふらず自分の道を行く人、脇道にそれて大事な道を失うひと。中には両立できる稀な幸運児もいれば、なにをやってもダメな人。マツダで事件を起こした人は、「秋葉原事件を超えた」と知人に報告したそうで、本当に腹がたつ。一人一人と対決して勝ったというならまだしも、車でひき殺してなにが、どこが偉い?信じられないほどの愚鈍さ。山野井さんとこの男の差はどこからくるのか。なにも努力せず、車の力を借りなければことを起こせない人と、だれの力も借りず大自然に立ち向かえる人と、欲望に打ち勝てず賭博に走る人、まさに人生はいろいろですね。
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