2010年6月28日月曜日

職業ということ

相撲界の野球賭博が騒がれている。お相撲さんは中学高校あたりの若い世代から入門して、世間の常識を身につける機会が少ないかもしれない。しかも、番付が上がれば一般の人より各段上の収入も得られるし,自分のカネで少し楽しんでも人からアレコレ言われたくないというのが、本音だと思う。大体、裸で力比べをして、職業になるというのも面白い。職業の中には人の生活に絶対なくてはならない、例えば農業、漁業、社会生活に必要な経済,政治など、流通の仕事など、それに反して私たちのような、音楽、スポーツなどはなくても基本的には困らない職種もある。だから、昭和天皇が亡くなった年は、私たちの氷河期、仕事がパタリとなくなったことがあった。いつ、御隠れあそばすかわからないから、その日にコンサートを予定して会場と人を抑えておいても、中止を余儀なくされたとなると大損害だから、その年は一斉に自粛ムードになってしまった。あまりにも仕事の電話がかかってこないので、自分のうちの電話が壊れたのではないかと、外から自宅にかけてみたらつながった・・・などというはなしを沢山聞いた。今、派遣社員の問題などで世間が騒がしいけれど、私たちフリーのミュージシャンはそんなことはいつものこと。ヘマすれば首を切られても当たり前、いつも薄氷を踏む思いでわたり歩いている。さらに、技術が衰えないように不断の勉強が必要だし、お相撲さんでいえば稽古しなければ番付はすぐ落ちる。けっこう辛いものがあるけれど、好きでこうなっているのだから、人を恨んだり世を拗ねたりしないでいられる。就職するだけが仕事じゃないから、じぶんの本当に好きなことがやっていられたら、低所得であろうとそれでよしとしなければいけない。でないと、マツダの事件みたいに、人のせいにして世をすねるおバカが出てくる。彼だってほんとうにやりたいことに向かって、本気で努力したのだろうか?そんなふうには見えないけど。

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