2010年6月14日月曜日

はやぶさ帰還  ささえた技術者たち

何度もの故障を乗り越えて帰還したはやぶさ。テレビの映像を見て、感激でウルウルした。はやぶさの姿勢制御装置が故障して回転してしまったとき、燃料をわざと漏らして回復させたという。なんとすごいことを考えつくのか。これは新聞で読んだ記事。昨年11月、四基のエンジンのうち三基がこわれた。一基では力不足で帰還不能。そこで、エンジン同士を結ぶ回路を使って壊れた一基の正常な部分を組み合わせ、一基としてつかうことで危機を脱した。回路を積むことを決めたのは、実物の機体を作る段階だったので、うまく動くかどうか試す機会がなかった。失敗すれば機体を壊してしまう。ぶっつけ本番など危なくて使えない、という意見も出た。だが、この機会を逃すと帰還は先送りになってしまう。悩んだ末、回路をつなぐ指令をはやぶさに送った。見事エンジンはガスを噴出し帰還できた。担当したのは、イオンエンジンの技術者、堀内康男氏。密かに四基のエンジンにそれぞれ家族の名前をつけていたが、最後に結ばれたのが、自分と奥さんの名前のエンジンだったそうで、よかったよかった。プラネタリウムではやぶさの軌道の記録が上映されているそうだけれど、見終わって出てきた人たちが目を潤ませているのが印象的だった。サッカーで華やかに活躍する人もいれば、陰で日本の科学技術をコツコツと支える人もいる。どちらをみても感激ですね。

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