2012年12月30日日曜日

今年もあと2日

生協に暮れとお正月用に予約した食品を取りに出かけた。私は毎年おせちなども作らないから、気は心、年越しそば、お餅、伊達巻きなどほんの数種類。3年くらい前までは暮れのこの時期、仕事に追われていたのが、今やすっかり暇になったので作ってもいいのだが、やりつけないことは億劫でいけない。兄嫁が気が向くとお煮染めなどを届けてくれるので、それでお茶を濁している。それに縁起物というものの、おせち料理はあまりおいしいとは思わない。日本人の知恵が詰まった食物だとは思うが、これだけ世の中に物があふれ、正月でもデパートもコンビニも営業しているから、必要に迫られない。それでも子供の頃からお正月は特別という習慣が身についているので、ほんの少しはそれらしくしたいということもあって、毎年形ばかりの数種類が食卓に並ぶ。それも一回だけ。子供の頃には母が作ったおせちを3が日中食べていたものだけど。生協から約5キロほどのところにハンサムな友人がいる。車なら10分ほど。お餅やお蕎麦をお裾分けしに寄って、近くのコーヒー店でおしゃべりを楽しんだ。頭が良く話がおもしろく、顔を見ているのもいいけど、なによりも手がきれい。きれいな手を鑑賞しながら他愛のないおしゃべりをして帰ってきたら、もう3時を回っている。さて、正月早々弾かねばならないマーラーの「第5番」これがなかなか難しい。特に1楽章の中の2ページほど、CDを聴くとものすごい早さ。こんなに早く弾けと言われても無理というもの。猛烈な勢いで練習して、たったの2ページに1時間もかかってしまった。それでもまだ満足いかないので、また明日に持ち越しとなった。全部で40ページ、気の遠くなるような作業が続く。それほど難しくない部分もあるが、そう思っているととんでもない落とし穴があって、意表を突く音が飛びだしてくる。油断も隙もない。ジャングルで猛獣を追っているようなもの。猛獣だと思うとウサギだったり、猫だと思うと虎だったり。おもしろくて時間の経つのを忘れてしまう。

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